白人赤ちゃんは少数派?


この記事の所要時間: 120秒 〜 220秒程度(916文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
今朝、共同通信のホームページにこんなニュースがありました。

米、白人赤ちゃん少数派に 史上初、30年後は総人口も
【ワシントン共同】米国勢調査局は17日、1歳未満の赤ちゃんではヒスパニック(中南米)系と黒人、アジア系など少数派の比率が50・4%に達し、米国史上初めて白人が半数を下回ったと発表した。総人口でも2042年には白人が少数派に転じる見通しだ。

 調査は昨年7月1日に実施。5歳未満の幼児でも、少数派の人口比は49・7%と半数に迫っている。総人口では36・6%で、若い世代ほど少数派の比率が拡大している。

 ヒスパニック系の総人口は5200万人で、最も急速に増加。黒人は4390万人、アジア系は1820万人。

 
記事では「白人」と「その他の少数派の合計」を比較して「白人赤ちゃん少数派」としています。もちろん間違いではありません。が、白人が一番多いことに変わりはないのですから「少数派」という言葉遣いには違和感を感じます。
 
アンケート調査の集計をするときもそうなのですが、ある選択肢とある選択肢の合計をつくるのは、その合計に意味があると考えるからです。集計する人間が意味を感じ取り、データを見る側もそれを理解するだろうと考えるからこそ合計をつくります。通常、「そう思う+ややそう思う」は有りですが、「ややそう思う+そう思わない」は有り得ません。
 
では、ヒスパニック系、黒人、アジア系等の少数派を合計することに意味があるでしょうか。そこに意味を見るのは白人だけでしょう。「自分たち以外の人種の合計」というのはわかりやすい二元論です。一方でそれぞれの少数派にしてみれば、少数派を合計することにあまり価値を見いだせないように思います。だって、各少数派は別々なのですから。
 
こう考えると、この報道はまさに白人視点で集計した白人のためのデータの見方だということができます。人間はついつい自分自身の視点でデータを見て、その見方を他人に押し付けがちです。この記事を読んで他の人間の立場で考えてモノを見る、その重要さを改めて認識した次第です。

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