モバイル専用サイトは必要ない!


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1242文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
株式会社イードが運営するU-Siteというホームページで、ウェブサイト・ユーザビリティ研究の第一人者 ヤコブ・ニールセンが書く「ニールセン博士のAlertbox」が公開されています(日本語です)。ニールセン博士が展開するウェブサイトの使いやすさについての議論は本質的かつ刺激的で、やや理想論に走り過ぎる嫌いはあるものの、ホームページを持っている人には必読の内容です。
 
昨日、この「ニールセン博士のAlertbox」に再利用 vs. 最適化されたデザインという興味深い記事が掲載されました。印刷物とオンライン、デスクトップとモバイルなど、いくつものプラットフォームで同じ情報を発信する際、プラットフォーム毎に最適化したデザインを作成する必要があるかという議論です。古くて新しい論点といえるでしょう。記事は、「再利用しても構わない」場合、「プラットフォームごとに最適化されたデザインを別々に創り出す」べき場合を導出して結論としています。
 

photo credit : blakespot via photo pin cc

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この問題、デスクトップとモバイルに限って考えると、モバイル専用ページで何をしたいのか明確な戦略を持つことが重要になります。
「スマートフォンの利用率が上昇してきてるから、そろそろモバイル専用ページをつくらないとな」といった消極的な動機でモバイル専用ページをつくっても成功は望めません。このような意識でページをつくると、表面的なデザインだけモバイルに最適化したページができてしまいます。デスクトップ用サイトとコンテンツの内容や操作性が変わらなければ、新しい価値は生まれません。そんなモバイル専用ページなら必要ないと言えるでしょう。

成功するために大切なのは、“デスクトップでサイトを見るユーザー”と“モバイルでサイトを見るユーザー”の行動の違いを理解した上で、モバイルユーザーにどんなベネフィット(便益)を提供するか戦略的に考えることです。モバイル専用サイトで商品を購入できる便利さを提供するのか、店頭で商品を選ぶときにすぐに見られる参考情報を提供するのか、思わず友達に教えたくなるようなゲームなどを提供するのか、そしてモバイルユーザーはそれらを本当に望んでいるのかを考えるのです。これらの戦略を明確にした上で、モバイルユーザー向けのページを再構築すれば、ユーザーフレンドリーなモバイル専用サイトの実現が可能になるでしょう。

長々と書きましたが、要は何ごとも戦略をしっかり考えることが重要です。
そして、そのためにはフレームが必要になります。ぜひ、以前紹介したSTP戦略コンセプトのABCなどを使って戦略を考えることをオススメします。

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