独立診断士は名刺交換も本気です


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1451文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
独立開業してから名刺交換の大切さを痛感しています。
 


会社員とは名刺交換の意味付けが違う


会社に勤めているときは、半ば儀礼的に名刺交換をしていました。
特にお互い知っている会社同士の場合などは、所属部署、肩書き、連絡先を知らせることが主な目的です。会社の名刺に勝手な文言を付け加えられないというのもありますが、名刺交換で自己アピールするなどあまり考えませんでした。アピールは、相手と関係をつくる中で行なうことと考えていて、名刺交換とはほとんど結び付いていなかったのです。いま思えば、会社という大きなバックボーンに支えられて行なっていた名刺交換だったのでしょう。
 
ところが、独立して仕事をするようになると状況がまるで違います。
名刺交換は自己アピールのための手段です。「自分がどこの誰で何ができるのか」をゼロから説明して、興味を持ってもらうことが必要になります。独立診断士にとっては、名刺交換もある種のプレゼンテーションなのです。
 

photo credit : mattedesign via photo pin cc

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名刺は受け取る人の立場でつくる


名刺を自己アピールのための道具と考えると、名刺に少しでも多くの情報を詰め込みたくなります。しかし、これはよく考えて行なわなければなりません。マーケッターたるもの常に消費者(この場合は名刺を受け取る人)の立場で考えるからです。名刺の受け取り手は、自己アピールのための自己紹介がたくさん書いてある名刺をもらってベネフィット(便益)を感じるでしょうか。話の接ぎ穂にはなるでしょうが、あまり多いとどこから話して良いのかわかりません。きっと、いくつかのキーワードを知らせた方が相手のベネフィットは高まります。名刺に書いてある情報量が多過ぎて、もらった人が目をキョロキョロさせて迷っている場面さえよく見ます。これではいけません。
 
情報をデザインして、①興味をひく切っ掛けにしたい端的な情報と、②それらに興味を持った人に読んで欲しい情報を整理してレイアウトする必要があるのです。簡単なことではありませんが、このデザインをしっかりしたいと考えるようになっています。
 


名刺交換も量より質


独立開業した当初は、一人でも多くの人と名刺交換しようと考えていたのですが、最近はコレも変わってきています。大勢集まったところで大量に名刺を配っても相手はあまり覚えていないからです。近ごろでは、たくさん人がいる場所でも少人数に対してしっかり話をして名刺を渡すことを心掛けています。名刺交換の量を目指しても、得られるものは限られると考えているからです。
 


何ごとも一から考え直す


さて、いろいろ書きましたが、独立診断士が名刺交換一つをとっても本気で考えていること、わかっていただけたでしょうか。
 
会社員と独立診断士では、同じビジネスという土俵で仕事をしていても、モノの捉え方が大きく異なります。このとき、会社勤めで身に付けた常識をが邪魔になることがあります。極めて矮小な例ですが、今回取り上げた名刺交換などもこれにあてはまるでしょう。
 
独立したからには、何ごとも一から位置付けを考え直す必要がある。
そう考えています。

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