北海道の老舗企業が急増!?


この記事の所要時間: 110秒 〜 210秒程度(852文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
東京商工リサーチのホームページに全国「老舗企業」調査 ~ 創業100年超は2万7,441社、北海道が急増 ~というレポートが掲載されました。約244万3,000社の企業データを元に「老舗企業」をカウントしたものです。
 
このレポートで目を引いたのが、タイトルの「北海道(で「老舗企業」)が急増」の部分です。皆さん、「老舗企業って急増するものなの?」と思いませんか。
 


「老舗企業」は急増する


結論から言うと、「老舗企業」が急増するのはおかしなことではありません。日常的に使う言葉としての老舗が急に増えるのは変ですが、定義としての「老舗企業」だと話は別です。このレポートの場合、「老舗企業」=創業100年超の企業ですから、前回(2009年)の調査のときに創業97年〜99年だった企業が今回自動的に「老舗企業」になりました。つまり、「老舗企業」が急増したのは1910年〜1912年に創業して今も続いている企業が多いためです。
 
統計をつくるとき、こういうことがしばしば起きます。日常的な言葉のままでは集計できないので、定義を決めて集計するからです。日常語と定義語の間の差が、おかしさをつくります。
 


次に「老舗企業」が急増するのは・・・


レポートによれば、北海道で1910年〜1912年に創業が多い理由は、1910年に国策の第1期拓殖計画が始まったことによります。約100年前の歴史の動きが今の「老舗企業」をつくったのです。
 
戦後の日本でも、景気の動向、産業の栄枯盛衰、人口構成の移り変わりなどにより開業が比較的多い時期、少ない時期があります。開業が少ない時期から多い時期に変換するポイントで、100年後に「老舗企業」が急増する可能性が生まれます。しかし、これが実現するかは、それらの企業が長続きするかにかかっています。
 
企業間の競争が激しくなる中、次に「老舗企業」が急増するのはいつだろう。そんなことを考えました。

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