ユーザー数は実動ベースで考えよう!


この記事の所要時間: 210秒 〜 310秒程度(1328文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
ホームページを運営・管理するとき、最も基礎となるデータがユーザー数です。
利用にユーザー登録が必要なホームページの場合、登録ユーザー数はすぐにわかるので、単純なデータのようですが、その取り扱いには充分な注意が必要になります。
 


幽霊ユーザーが多過ぎる

どのホームページでも、登録していながらほとんどページを利用しない幽霊ユーザーがいます。この幽霊ユーザーを取り除かないと、ホームページで活動を行なうときに対象となる実際のユーザーの数はわかりません。ホームページ上でキャンペーンの告知をした場合、果たして何人のユーザーが見るのか。これを知るためには、幽霊ユーザーを除外した実動ユーザー数を知る必要があります。
 
“実動”の定義はホームページによってさまざまです。ショッピングサイトなら年に2〜3回の利用でも充分にアクティブと考えられるでしょう。一方、SNSサイト(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ならもっと高い頻度での利用がないと実動とは言い難いように思います。自分・自社のホームページの性格にあわせて、意味ある実動ユーザー数を定義する必要があるのです。
 

実動ユーザー数 = 登録ユーザー数 ― 幽霊ユーザー数

この関係を忘れてはいけません。
実動ユーザー数を見極めないと、多過ぎる幽霊ユーザーが目眩ましとなり、意思決定を誤ります。
 


社内には登録ユーザー数?実動ユーザー数?

社外にリリースを発表するとき、ユーザー数は少しで多い方がいいと考えるのは当然でしょう。「人気がある」と思われれば、自然とホームページに人が集まってくるからです。そのため、広報発表には登録ユーザー数を使い、ホームページの方針決定などの判断には実動ユーザー数を使う、使い分けが生じます。
 
社内の他部署に向けてはどうでしょうか。社内での影響力を考えれば、ユーザー数は多い方が良い筈です。とは言え、社内を騙しても仕方ありません。誤解を避けるのなら、2つのユーザー数の違いを説明した上で、両方を知らせるのが良いでしょう。
 


他部署どころか自分自身まで騙される

数字というのは妙な説得力があり、また一度発表すると一人歩きする危険があります。「登録ユーザー数は◯◯万人」と発表しても、“登録”の部分に深い意味を感じない人が「あのサイトは◯◯万人が使っている」と誤解して、その情報が広まってしまうのです。一般ユーザーに誤解される分には困りませんが、社内に誤解されると無駄に他人を騙すことになってしまいます。これを放っておけば、揉め事の種になりかねません。
 
上司などにも注意が必要です。細部を理解していない場合、何度丁寧に説明しても有利な方のデータばかり信じてしまいます。それどころか、サイトの運営・管理を任されている担当者自身までもが、登録ユーザー数を重視するようになってしまう場合もあります。人は、自分に都合のいいものばかりを見たがるのです。
 
具体的な数値が持つメッセージの強さは絶大です。誤解されないよう、自分が騙されないよう、くれぐれも慎重な取り扱いが必要です。

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