7割超がフィーチャーフォン≒4人に1人がスマートフォン?


この記事の所要時間: 140秒 〜 240秒程度(1079文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
新しいデータを手に入れたとき、まずはなるべく主観を排して客観的にデータを見ることが必要です。最初の段階でピュアなモノの見方をしないと、先入観が邪魔をして的確な判断ができなくなるからです。データに何らかの意味付けをしなければ意思決定ができないので最終的には主観を使うことになります。それでも、①客観的なデータ理解のステップと②主観的な判断のステップを意識的にわけて作業することが、データ活用には求められるのです。
 
さて、「客観的なデータ理解」と簡単に書きましたが、実際にはとても難しい作業です。一筋縄では行きません。この難しさを感じる象徴的な記事を見付けたので紹介します。
 

photo credit : familymwr via photo pin cc

 


「いまだ7割超が旧型」は市場拡大の行き詰まりをあらわす?

 ●日本のケータイユーザー、いまだ7割超がフィーチャーフォンを利用
 ●日本のケータイユーザーの4人に1人がスマホ利用者に――。

これは、携帯電話の利用状況についての一つの記事の見出しと冒頭の文言です。同じデータ(スマートフォン23.5%/非スマートフォン76.5%)を元にスマートフォンとフィーチャーフォンの利用率に言及しているものですが、両者でかなり違った印象を受けることでしょう。旧型の粘りと新型の勢いの、いずれを感じるかの違いです。「いまだ7割がフィーチャーフォン」と「4分の1がスマートフォンに」では、そのデータの解釈や意思決定に違いが出てもおかしくありません。
 
一般的に考えれば、「いまだ7割超が旧型」というメッセージからは市場拡大の行き詰まりを感じます。これを受けて、投資を控える人が出るかも知れません。この例の場合、今勢いがあるスマートフォンだからそう感じないだけです。
 


主観の混入を見逃さない

この両者の違いを「主観的で好ましくない」と言ってしまうと、客観的なデータ理解など不可能に思えてきます。「スマートフォンの利用者が23.5%、非スマートフォンの利用者が76.5%でした」では、いくら客観的な書き方でもレポートとして成立しないことも多いでしょう。だからこそ上のような書き方になるのですが、ここに多少の主観が含まれていると気づいた上で考えを進めることが、データを活用する上で重要になります。
 
データを見る場合には、先入観は邪魔にしかなりません。事実をできる限りありのままに理解しようという姿勢が求められます。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.