元ヤン&元ギャル調査に学ぼう!


この記事の所要時間: 210秒 〜 310秒程度(1330文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
株式会社博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所が、元ヤン・元ギャル男女の「メディア・生活実態調査」の結果をリリースしました。「元ヤン&元ギャル」400人と「一般」400人を比較した調査です。「元ヤン・元ギャルは仲間や家族との絆が大切」「情報源はテレビと携帯・スマホでのネット。SNS には頼らない」「元ヤン・元ギャルはメリハリ消費」など、ちょっと興味を惹かれる知見を導き出しています。
 
このリリースを見て、「こんな層まで調査できるようになったのか!」とかなり驚きました。少し前までなら、元ヤン&元ギャルを調査したいと思っても、「元ヤン&元ギャルをどうやって集めるか?」が壁となり実現できなかったからです。
 

photo credit : toy / yuguch photo credit : toy / yuguch

 


インターネット調査だからできること


さて、元ヤン&元ギャルを集めた方法ですが、これは詳細PDFにあります。
「学生時代のイメージイラストを提示し、自分のイメージに近いイラストを選択し、そのイラストが元ヤン・元ギャルに該当した」高卒までの男女を元ヤン&元ギャルと定義して、この事前質問を繰り返すことで対象者を集めたようです。決して完璧な方法ではないものの、「あなたはを元ヤン&元ギャルでしたか?」と質問するよりは正しいリクルートができたでしょう。
 
ポイントは、400人の元ヤン&元ギャルを集めるために何人にこの事前質問をしたかです。詳細にも書いてありませんが、数倍から数十倍は必要だったと想像されます。仮に十倍として4,000人。この事前調査ができるのは、安価なインターネット調査だからです。従来の調査方法でこれをやろうとすると、コストが掛かり過ぎてとても現実的なものにはなりません。
 
「事前調査をした対象(たぶん調査モニター)に偏りはないのか」とか、「インターネットを使う元ヤン&元ギャルとそうでない元ヤン&元ギャルに違いはないのか」とかツッコミどころは残りますが、インターネット調査の利点を活かした良い企画だと思います。
 


元ヤン&元ギャルを知りたい理由


なぜ元ヤン&元ギャル調査を「良い企画」と評価するのか不思議に思われる方もいるでしょう。
 
その理由は、広告代理店や大企業の従業員から見て、元ヤン&元ギャルが相対的に遠い存在だからです。「元ヤン&元ギャルはこういう人たちだ」という常識はあっても、そこに根拠はありません。ただの、ステレオタイプ、思い込み、決め付けに過ぎないのです。今回のような調査が行われることにより、その行動実態を少しでも明確に認識し、事実に基づいて策を練ることがビジネスに役立ちます。元ヤン&元ギャル調査から学ぶことは多いのです。
 
根拠のない常識を元にした判断は危険極まります。インターネット調査の利点を活かして、少しでも事実の一端をつかみ、それを根拠としたアプローチを行なうことは成功への近道です。
 
あまりにキャッチーなタイトルなので奇を衒った話題づくりのための調査のように感じますが、非常に応用範囲の広いアプローチのように思いました。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.