ウォルマートの成長ぶりが実感できる1枚


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1274文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
ちょっとおもしろい画像を見付けました。
ウォルマートの成長ぶりが実感できる1枚です。
 

 The Explosive Growth Of Walmart In America 

 


浸透過程がビジュアルで頭に入ってくる


ウォルマートは世界最大のスーパーマーケットチェーンですから、その成長の軌跡はさまざまな数値データで確認できます。売上高や従業員数などの時系列推移をグラフ化すれば、その規模拡大の様子は明解です。最近10年の伸び率なども、そこから簡単に算出できるでしょう。
 
一方、この画像からはそのような細かなことはわかりません。それでも、これを見た方がその成長ぶりが実感できるように思います。なぜなら、ウォルマートが全米中に広がり、東部を中心に隙間なく埋めつくしていく変化が一目瞭然だからです。これを見ることで、ウォルマートが全米の多くの地区に攻め入り、(きっと地元の商店などとの競争に勝って)浸透していく過程がビジュアルとして頭に入ってくるのです。
 
この画像は、各店舗の開店日、閉店日、住所(から算出した緯度経度)の一覧さえあればつくることが可能です。ただし、これらのデータが手に入ったとしても、多くの場合は年度別新規店舗数や州別店舗数をグラフ化して満足してしまいます。確かに、それで充分といえば充分です。
 
しかし、データから何かを強く訴えたいなら、こういう工夫が必要でしょう。どのように見せれば相手に伝わるかを考え、その表現方法を吟味し、画像に雄弁に語らせるのです。
 


これぞ本物のインフォグラフィック!?


最近どこかしこでインフォグラフィック(情報、データ、知識を視覚的に表現したもの:ウィキペディア日本語版より)を見るようになりましたが、その多くはただただデータを見かけよく並べただけのものです。矢鱈に情報が詰め込まれていて、無駄に縦長のインフォグラフィックも近頃はやりのようです。グラフの外見を少し取り繕って、適当なイラストを前面や背景にあしらい、ちょとポップな色使いにして「いっちょ上がり」といったところでしょうか。
 
何をもってインフォグラフィックとするかは議論が分かれますが、情報自体をデザインする観点が抜けているものはインフォグラフィックと呼ぶのに適さないように思います。グラフの見かけを綺麗にしただけではダメなのです。何を見せて何を見せないか、メッセージの核心は何でそれをどう伝えるのかがデザインされていてこそ、グラフィックにする価値が出てくると考えます。
 
その意味で、今回紹介したような表現方法によりメッセージを明解にしたインフォグラフィックこそ本物のインフォグラフィックと言えるでしょう。

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