50%以上が通夜・告別式なしの「直葬」???


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1202文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
アンケート結果を見るとき、調査対象を確認することは欠かせません。「誰に調査したか」で結果が変わり、その意味付けもまったく違ってしまうからです。
 
逆に、アンケート調査を実施する側としては、結果を見る人が誤解しないように調査対象を明確に示すことを心掛けます。いくら丁寧に説明してもこの部分を飛ばして考える人が出てくるので、最大限の配慮が必要です。
 
さて、先日のことですが、RSSに「50%以上が通夜式も告別式もしない直葬を選択」という俄に信じ難いリリースが入ってきました。「近親者のみで」はよく聞くようになりましたが、直葬というのは聞いたことがありません。
 
果たしてどんな人たちに調査をすればこんな結果が出るのでしょうか。
 

photo credit : .m for matthijs via photo pin cc


 


「小さなお葬式」施行者が対象なら当然の結果!?


実はこのリリース、「小さなお葬式」というサービスを運営する株式会社ユニクエスト・オンラインが発表したものです。対象は「小さなお葬式」の施行者ですから、程度の差はあれ簡素な葬儀を選ぶ人が多くて当然と言えます。リリースの本文にはこのことが明記されていますが、自分のところに伝わってきた見出しには細かな注釈がなかったため、一瞬「あれっ?」となったわけです。
 


拡散過程に要注意!


アンケート結果を知らしめるとき、その相手が誰であれ、少し刺激的な表現をして興味を惹こうという誘惑に駆られます。見出しというラベルを工夫することで、まず中身を読んで貰おうという魂胆です。これはこれで一つの技術ですが、メッセージの拡散過程に注意する必要があります。自分や自社を中心に考えていると、情報が一人歩きしてしまい、思わぬ影響が生じることがあるのです。
 
例えば、会議の席上さんざん注釈を付けて説明したメッセージが、注釈抜きで結論のみ伝播しまうことなどはありがちです。回り回って「あれ、おかしくないか!」などと指摘を受けることになります。この過程まで考えておかないと、情報発信はうまく行きません。
 
今回の例は自社のリリースとして自己完結しているのでまだいいのですが、リリースを受けて記事がつくられたりすると更におかしなことになり兼ねません。記者により、発表者の意図と違った解釈が生まれる可能性があるからです。
 
あまり注意ばかりしていると、何も発信できなくなります。しかし、それでもメッセージの拡散過程に注意を払うことは重要です。興味を惹くことは大切ですが、この点に注意して程々にする必要があります。

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