インフォグラフィックには軸が欲しい!


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1490文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 

photo credit : infographic.jp

 
これはinfographic.jpに掲載されたインフォグラフィックの今を読み解くインフォグラフィックです。なかなか捉えどころのない「インフォグラフィック」の何たるかを、見事1枚であらわしています。何をもってインフォグラフィックとするかがよくわかりませんし、使い方や作り方の細部については異論も出るでしょう。しかしそれでも、インフォグラフィックについてインフォグラフィックで説明しようというメタな取り組みは、とても素晴らしいと思います。
 
さて、インフォグラフィックにはここに表現されていないもう一つの大切な要素があると考えています。それは「何を軸にするか」です。
 


マーケティング発想のインフォグラフィック


インフォグラフィックを見ていて残念なのが、ただただデータを並べただけのものが多いことです。「利用者数はこれくらい」「満足理由はこれが多い」「男女別に比較するとこうなる」と、個々のトピックスが取り留めなく並んでいるパターンが多々見られるのです。もちろん、つくった人なりのストーリーはあるのでしょうが、その筋が見えてきません。まさに、「複雑な情報をインフォグラフィックで再構築」の「再構築」ができてない状態です。これではせっかくの綺麗なインフォグラフィックも、台無しになってしまいます。
 
一方で、時間、作業の順序、地図など何らかの明確な軸があるインフォグラフィックは、直感で理解できます。受け手が、情報をどの順序でどのように理解したらいいのかすぐにわかるからでしょう。インフォグラフィックを使って情報を広く伝えたいなら、受け手のことを考える必要があります。そして、情報整理の軸をはっきりさせることが、受け手=情報の消費者にやさしいマーケティング発想のインフォグラフィックを生み出すのです。
 


5W3Hで情報整理


当然、インフォグラフィックで表現したい内容によっては、軸が成り立たないように思えることもあるでしょう。
 
こういうときに大切なのが既存のフレームを使うことです。汎用的に考えるなら5W3Hでしょう。まず、インフォグラフィックのテーマについて、

 WHAT(何を)

 WHEN(いつ)

 WHERE(どこで)

 WHO(誰が)

 WHY(なぜ)

 HOW(どのように)

 HOW MUCH(いくら)

 HOW MANY(いくつ)

の軸で、情報を整理できないか考えます。最適な軸を見付けられれば、情報が伝わりやすくなるのは間違いありません。
 
そして、万が一これらのどれもが軸にはならないのなら、この5W3Hを漏らさないように整理することがポイントです。もちろん、あえて除外するのは自由ですが、このフレームで検討してから除くべきものを除いた方が、モレがありません。こういう明解な整理をすることが、わかりやすいインフォグラフィックには欠かせないのです。
 


WHOとHOW MUCHで更に魅力的に!


さて、最初に紹介したインフォグラフィックのインフォグラフィックですが、WHOとHOW MUCHが抜けています。「誰がつくって、誰が見ているのか」、「作成にどのくらいのお金(もしくは時間)が掛かるのか」です。インフォグラフィックの作成目的に合わない、データが取得しにくい等の制約があるのかも知れませんが、これらが加わると更に魅力的な1枚になるように思います。

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