オフィスのランチにみそ汁革命を!


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1610文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
毎日毎日、いくつもの企業からさまざまな新商品が発表・発売されています。どれも多くの知恵と情熱をつぎ込んで開発したものなのでしょうが、「これは売れるかも」と思う商品はあまりありません。むしろ「こんなの誰が買うんだ?」という商品がほとんどです。中には、「何を考えているんだ?」「血迷ったか!」と心配になるような商品も見受けられます。
 
さて、そんな中、MSN産経ニュースのトレンドウォッチで、
小型みそ汁サーバー「椀SHOT Ver.2」という商品が目を惹きました(参考:マルコメ オフィスでみそ汁、いつでも手軽に)。正直言って、最初に記事のタイトルを見たときは「何を考えているんだ?」の見本のような商品だと思って興味を持ちました。でもこの商品、よく考えると案外捨てたものでないのかも知れません。
 

photo credit : gullevek via photopin cc

 


オフィスに潜むみそ汁需要

評価を変えたのは、先日、新生銀行から発表になった「2012年 サラリーマンのお小遣い調査」を思い出したからです。
 
この調査結果を見ると、20代〜50代の男性サラリーマンでランチに弁当を食べている人はかなり多いことがわかります。1週間の昼食(勤務日)の内訳は平均で「持参弁当」が週1.5回、「購入した弁当」が週1.4回。何と、併せて週3回も弁当を食べているのです。
 
自分の知る限り、オフィスで弁当を食べながら飲むものの定番といえばペットボトルのお茶類です。しかし、これは手軽さを優先してのことで、簡単にみそ汁が飲めるようになれば実はみそ汁を飲みたい人も多いでしょう。
 
驚いたことに、オフィス用品を専門に扱うASKULでもインスタントみそ汁を扱っています。現時点でオフィスでみそ汁を飲んでいる人は少ないとしても、潜在的な需要はあるのではないでしょうか。
 


ポイントは費用の支払方法

この需要を掘り起こすとして、難しいのは費用負担の問題です。
弁当持参の従業員がたくさんいて、そのうちの何人もがみそ汁を飲みたいと思っていても、みんなで費用を出し合って椀SHOT(標準価格3,480円)を買おうということにはならないと考えられるからです。更にランニングコスト(専用みそや具材の購入)も掛かるため、毎月1人あたり数百円を集金しなくてはなりません。この手間を考えると、なかなか利用につながり難いように思います。費用を会社が負担してくれればいいのですが、世知辛い世の中、これも難しそうです。
 
この商品の価値を多くの人が認めて、更にその価格を妥当だと思ったとしても、お金の出しようが難しいために売れないという事態が生じるように思います。売れるためのポイントは、商品自体の中核部分ではなく、支払方法という周辺部分にあるかも知れないのです。
 


オフィスにみそ汁革命を!

この問題を解決するのは至難の業です。
 
ブレスト風にアイデア出しをするなら、

 ●社長や経理部長が弁当持参 or みそ汁好きの会社を狙う
 ●オフィスグリコ(食べた人が自主的に代金投入)のような集金システムを提供
 ●仕出し弁当屋のサービスにさせる

などが思いつきますが、この程度で解決するならすでに発売元のマルコメがやっているでしょう。
 
とはいえ、オフィスで寂しく(?)弁当を食べるサラリーマンに、せめて温かくておいしいみそ汁を提供できれば、午後の仕事も捗るように思います。
ぜひ、マルコメにはこの問題を解決してオフィスのランチにみそ汁革命を起こしてもらいたいものです。

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