フィルム型USBメモリーは「買い」なのか?


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photo source : roomie

 
中小企業診断士の佐々木孝です。
 
これ、欲しくありませんか?
roomieというサイトの写真の保存に最適!フィルムの形をしたUSBメモリーに掲載されていた商品で、なかなか魅力的なデザインです。
 
USBメモリーはすし型、ロボット型、キャラクター型など変わったデザインの商品も多いですが、それらとは一線を画すでしょう。ただただ奇を衒ったようなデザインと違い、記憶装置(USBメモリー)を記録媒体(フィルム)で見立てたところにセンスが感じられるのです。
 
では、このフィルム型USBメモリーは「買い」なのか。
今回はUSBメモリーの選択基準について考えてみることにします。
 


「USBメモリー」という不思議なネーミング


それにしても、「USBメモリー」というのはおかしな呼び名です。
他の記憶装置は、CDやDVDであれ、ハードディスクやSSDであれ、曲がりなりにも記憶部分の特徴を名称にしています。これに対してUSBメモリーは、接続の規格が名称の由来となっているのです。
 
実際には、ハードディスやSSDにもUSB規格のものがたくさんあります。つまり「USB」の名称では他の記憶装置と弁別できません。「メモリー」の部分も意味が広すぎて独自性には程遠いでしょう。それなのに、USBメモリーといえばフラッシュメモリーを使ったあの「USBメモリー」を示します。
 
実際にUSBメモリーを貸し借りするときなどは「USB持ってない?」などと更に省略して言うことがほとんどです。会話には流れやシチュエーションがあり、これで通じるのだから何の問題もないわけですが、この雑な呼び方こにUSBメモリーの本質(?)を見ることができます。
 
「USBメモリー」という名称は、メモリー=記憶の連想が1枚噛んで、「USBで記憶できる装置」という意味なのでしょう。モノ(フラッシュメモリー)ではなく機能(記憶)に特化したネーミングはマーケティング的に考えれば素晴らしいとも言えますが、その結果、捉えどころがなく、競争が難しくなっているように思われます。
 


USBメモリーはデザイン勝負?


USBメモリーを選ぶとき、多くの人が基準とするのは容量とデザインでしょう。
商品の特徴さえよくわかっていないので、ブランドはあまり気に掛けられないように思います。技術の優れたブランドを買おうと思っても、どのタイプの技術が優れている必要があるのかよくわからないのです。
 
その結果がデザインの競争です。
「見かけが格好いい」は個人の好みになるので別とすると

 ・持ち運びやすい
 ・失くしにくい
 ・他のUSBメモリーと区別がつく

がポイントでしょうか。
 
最初の頃は「小さい」も大切なように思いましたが、これはどうも違うようです。USBメモリーはいずれにせよ充分小さいので、その中で「小さい」と「失くしやすい」に転じます。無駄に大きいくらいの方が、デスクの上などで見失うことがなく便利です。
 


フィルム型USBメモリーには「違った価値がある」


USBメモリーはこういう特徴を持った商品なので、過剰にデザインされた珍品が生まれることになります。すし型、ロボット型の類です。「他のUSBメモリーと区別がつく」に特化した商品とも考えられるでしょう。
 
ここで考えてしまうのは、差別化という言葉のあらわすところです。
差別化は「他と違えること」ですが、世の差別化には「違うだけ」と「違った価値がある」の2つがあるのです。当然、「違うだけ」ではなかなか成功しません。差別化の本来の意味は「違った価値がある」ことで、これが必要なのです。「差別化をしたけどうまくいかなかった」という場合、「違うだけ」を目指したものが多いようです。
 
奇を衒った「違うだけ」のUSBメモリーが多い中、フィルム型は「違った価値がある」に属する可能性がある商品と捉えることができます。画像を「すし型USB」に入れても忘れるかも知れませんが、「フィルム型USB」に入れれば連想がはたらき忘れることがないからです。
 
もちろん、これだけではすごく細い線なのですが、差別化の発想としてはちょっとおもしろいと言えるでしょう。画像を貯めこむには、オススメだと思います。

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