「みんなの意見」で議席数予測


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1240文字)


統計学に則ったランダムサンプリングを行なわなくても、「みんなの意見」をうまく集約すれば正しい結論を出せるという考え方がある。数年前に出版された『「みんなの意見」は案外正しい』(ジェームズ・スロウィッキー/角川書店)で展開されたロジックだ。同書は、集団に多様性、独立性、分散性、集約性があれば、調整や協調から「集団の知恵」が生まれて、正しい判断をくだせると主張する。
 
現実を見れば、国民の意見の集約といえる選挙結果、専門家が集まった各種委員会の結論などが必ずしも「正しい判断」にはなっておらず、「集団は本当に正しいのか」と首を傾げたくなる。しかし、うまくいかないのは結論を導くまでのルールの問題であり、ルールさえしっかりと整えれば「みんなの意見」は機能すると言われると反論が難しい。
 
さて、このルールの部分を、効率的な意見集約方法と考えることができる株式市場のメカニズムに委ねようというのが予測市場の考え方だ。
 

photo credit : rednuht via photopin cc

 


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今回の衆議院選挙については、shuugi.inというサイトが予測市場を提供している。
新規登録すると、最初に一定量の仮想通貨が与えられ、その多寡を競うことになる。成績に応じて、Amazonギフト券などがもらえるらしい。真剣に予想させるための工夫だ。
 
各政党の議席数について現在の価格があり、自分の予想議席数が現在の価格より大きい政党については買い注文を出せばいい。後々、予想通り価格が上がったときに売れば差益が生じるからだ。予想が逆の場合には、株式を持ってなくても先に売り注文を出すことができる(空売りのイメージ)。この場合、後から安値で買うことで利益になる。
 
正直、取っ付き易いシステムではない。
株式の取引をやったことのない人には、わかり難いところも多いだろう。でも、この部分については「高い」「高すぎる」などのボタンを使った簡単な取引を可能にすることで補っている。
 
間違った取引をしても実際にお金を損するわけではないので、この記事で興味を持った方は参加してみてはどうだろうか。まずは、「みんな」になってみるのも悪くないように思う。
 


結果をお楽しみに

「みんなの意見」と言いつつも、実際には各党の予測議席数は報道各社が発表する予測議席数に収斂すると思われる。一般人は各党の議席数を予想するすべを持たないからだ。新聞や雑誌の予想を参考にして、現在の価格が高いか安いかを判断するのが自然だろう。
 
それでも、このサイトの結果が正しい議席数に近づいたなら、おもしろく有意義な実験のように思う。まずは、結果を楽しみにするしかない。

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