人気資格を目指してはいけない3つの理由


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1737文字)


株式会社パセリから「2012年人気資格 総合ランキング」が発表された。

 1位:ホームヘルパー2級
 2位:ネイル
 3位:医療事務
 4位:保育士
 5位:リンパドレナージュ(マッサージ)
 6位:食育
 7位:心理カウンセラー
 8位:簿記
 9位:宅建(宅地建物取引主任者)
 10位:ペン字・ボールペン字・書道

(参考:2012年人気資格 総合ランキングを大発表!介護制度改正がきっかけ!?ホームヘルパーと介護職員基礎研修の駆け込み受講が急増|株式会社パセリ|ValuePress!
 
このランキング自体をどうこう言うつもりはないが、「人気資格」という切り口には大いに疑問がある。なぜなら、人気資格を目指すことはオススメできないからだ。
 
今回は、人気資格をオススメできない理由を説明しよう。
 

photo credit : quite peculiar via photopin cc

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理由その1 他者との差別化が難しい


多くの人が同じ資格を目指せば、多くの人が合格することになる。合格者の定員が決まっている資格でない限り、これは必定だ。つまり、自分が資格に合格すると同時に大量のライバルが生まれることになる。たくさんの人が目指す人気資格ほど、この傾向が強い。現時点で取得者が足りない資格でも、その状態が長く続くことは少ない。継続的に有資格者が足りない資格には、「費用対効果が悪い」など何らかの欠陥があるのだろう。
 
その結果、資格を使った職業に就こうとしてもなかなか困難になる。
売り手市場に見えていたものが、買い手市場に変わってしまうからだ。いくら有益な資格を取得しても、ライバルが多いと他者との差別化が必要になる。資格を取ることで差別化したつもりでも、次のステップで更に高度な差別化が求められるのだ。
 
そして、この差別化は極めて難しい。
なぜなら、そもそも資格試験というものは「粒を揃える」ためにあるからだ。つまり、同じ資格を持っている人ならば誰でもそれなりに同レベルであることを示す。その中での競争が容易でないのは、想像に難くないだろう。
 
もちろん、資格を持っていようと持ってなかろうと何らかの競争があるのは間違いない。しかし、かなり厳しい競争が待ち受けていることを覚悟しなくてはいけない。
 


理由その2 今がピークかも知れない


多くの場合、「人気資格」というのは、資格を目指す人たちの好みを総合したものだ。要は人気投票に過ぎない。そして、その投票者に特別な知識などある訳はなく、世の中の後追いをする傾向にあるように見受けられる。人気投票で、将来有望な資格を探すのは難しい。
 
その意味で、現在の人気資格は今がピークの可能性も高い。花の盛りは短いものだ。
長期間に適した資格は少なく、ある一時期に極度に適した資格は、ピークの後にはあまり求められないことも多い。
 
このことを考慮して、10年後、20年後を見据えた資格選びが必要になる。
この場合、人気資格に飛び付くのは適切ではないだろう。
 


理由その3 後悔先に立たず


人気資格を目指すという発想は、「やりたい」という意識から掛け離れている点がある。就職などに有利だからといって、興味の少ない資格を取ると後悔することも多い。
 
時代の流れに巻き込まれ過ぎることなく、自分の興味にあった資格を目指すことが不幸を招かないために必要となる。
 


資格を目指すなら目的を明確に!


資格の取得は手段であって目的ではない。
「就職に有利だから」とか、「自己研鑚のため」とかも目的とは言えない。ビジネスの目的が「金儲けのため」では、何の業種に踏み出していいのか決まらないのと同じロジックだ。
 
自分がやりたいことに合わせて資格を目指すことをオススメする。
世間とフィットしても、自分とフィットしない資格を取っては不幸になるだけだ。

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