上から目線、西から目線、過去から目線?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1626文字)


上から目線という言葉がある。
Googleトレンドを見る限り、2007年ごろに登場した言葉のようだ。もっと前からあったような気もするが、ここ何年かで急に使用が多くなったのは間違いないだろう。いつの間にか定着してしまった。
 
もちろん、上から目線という言葉がよく使われるようになる前から上から目線の人はいたし、それを嫌う人もたくさんいた。上から目線の人間、態度、発言にラベルが付いたことで、それらを一括りに扱えるようになっただけだ。まさに名付けの効用の好例と言える。上から目線と指摘された人が自分を省みてその態度や発言を改めるのなら、その効用はかなり大きなものとなるだろう。
 
Twitterで「西から目線」という言葉を見て、思わず「うまい!」と膝を叩いた。
何かと言うと、「欧米では・・・」と言い出す人のことを揶揄している。この言葉が一般化する気配はないが、一度使ってみるといい。説明しなくても誰もがすぐに理解して、西から目線の発言者は苦笑いするしかないことになるだろう。ラベルの効用は大きいのだ。仲間内だけなら、はやり言葉になるかも知れない。
 
さて、ある立場からの発言を「◯◯から目線」とラベリングすることで、今まで漠然と感じていた「おかしさ」を具体化できそうに思える。名付けによって、発言の「おかしさ」をまとめて捉えられるようになり、それを評価できるようになるからだ。うまく名付ければ、その効用は大きい。そこで、ビジネスの現場で使えそうな「◯◯から目線」をいくつか考えてみた。
 

photo credit : Neal. via photopin cc

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いろいろあるぞ「◯◯から目線」


会社などで最も耳にするのは「過去から目線」の発言ではないだろうか。「以前はこうやっていた」、「あの頃は大変だったんだから」の類だ。過去を振り返って今に活かすことは大切だが、昔を懐かしむだけの「過去から目線」は役に立たない。更に言えば、「過去から目線」の発言をまるで今現在のことのように話す人もいて、これは役に立たないを通り越して迷惑と言えよう。時代の変化を考慮せずに過去と同じことをしても、多くの場合は失敗するだけだ。
 
「内から目線」もある。社内の価値観に拘泥し、何かと言うとローカルルールなどを引っ張りだす発言だ。新しいことを始めようとすると、必ずこの手の発言で引きとめる人が出てくる。「内から目線」を放っておけば、会社は変わらない。これなどは、いち早くラベリングして排除したい目線の最有力候補だろう。
 
他にも、
 ●夢から目線(「こうなるといいよね」)
 ●バカから目線(「よくわからないんだけど・・・」)
 ●外から目線(「他社はこうやってるよ」)
 ●横から目線(「あまり関係ないんだけど・・・」)
などが、迷惑候補として思い当たる。
 
これらはそれぞれ必要なときもあるが、邪魔になるときの方が多い。だからこそ、同じ目線からの発言ばかり繰り返す人がいたら、ラベリングして排除しようと考える訳だ。
 


避けたい目線をリスト化しよう


実際に口に出すかは別にして、目線の傾向をラベル化すると避けるべき目線のタイプが見えてくる。ただ何となく「嫌だな」と思っているより物ごとがはっきりしてくるのだ。自分なりに避けたい目線をリスト化すれば、おかしな議論に巻き込まれることが減るし、自身の反省材料にもなる。そう。自分が「◯◯から目線」を無意識に多用している可能性も考えられるのだ。
 
冗談半分の議論のようだが、それなりの効用はあると思う。
いつもトンチンカンな発言をして周りを困らせるあの人に、そっと試してみたらいかがだろうか。

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