「ざっくり言うと」を試してみれば・・・


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1853文字)


最近、検索で見慣れないニュースページがヒットするようになった。リンクをクリックすると、記事そのものではなく「ざっくり言うと」が表示される。
 
「ざっくり言うと」は記事を3つの文章でまとめたもの。例えば、くまモン、皇后さまの質問に動揺という記事なら、

・熊本県の「くまモン」が28日、天皇皇后両陛下と初めて対面した
・皇后さまの「くまモンさんはおひとりなの?」という質問に、くまモンは大慌て
・知事もびっくりし、「子供の…子供の夢をあのー」と口ごもったとのこと

となる。見たこともないニュースページが検索に引っ掛かることはあっても、 こういうフォーマットの違いは珍しい。
 
この「ざっくり言うと」。実は10周年を機にリニューアルしたlivedoorニュースの新機能だ。スマートフォン版としては昨年から提供されていたものの、パソコン版はつい数週間前に登場したらしい。あらゆる分野について数多くの記事があふれる中、「ざっくり言うと」はかなり魅力的に見える。

Photo credit : Brady / CC BY Photo credit : Brady / CC BY

 


「要するに」がほんの十数秒でわかる


インターネットにあるたくさんの記事やニュースの中には、簡潔にわかりやすくまとめられているものもあれば、長文だったり、文章構成が雑だったり、内容が専門的だっだりしてわかりにくいものもある。一通り読んで「で、どういうこと?」と思うことも、そもそも「読みたくない!」と思って諦めることもしばしばだ。
 
その点、「ざっくり言うと」は話が早い。理解が難しい記事でも、3つの文章を読むだけでその内容のおおよそが頭に入ってくる。「くまモン、皇后さまの質問に動揺」を例にすれば、記事本文が1,263文字に対して「ざっくり言うと」は98文字(文字数はMicrosoft Wordの文字カウントで測定)。文字数が約13分の1になっているのだから、読む時間が短縮されるのは間違いない。一つの記事あたりほんの十数秒で、「要するに」がわかるのだ。
 
こうなると、短い時間で「ざっくり言うと」を読んで、興味を引かれた記事だけじっくり読むことが可能になる。「ざっくり言うと」は、この仕分け機能としてうまく作用する。忙しい現代人には、極めて便利な機能と言えるだろう。
 


「ざっくり言うと」で理解できない記事は・・・


残念なのは「ざっくり言うと」を読んでもいまいち理解できない記事があること。テーマが曖昧だったり、結論がわからなかったりする。3つの文章それぞれに書いてあることはわかっても、その関係が希薄で意味が取れないパターンだ。
 
しかし、その多くはそもそもの記事が悪い。内容を理解するために元の記事を読んでみても、何を言いたいのかわからなかったりするのだ。きっと、「ざっくり言うと」を書いた人もまとめようがなかったのだろう。記事本文と「ざっくり言うと」はそれなりに連動していて、それで意味がわからないのなら元の記事の問題と言える。
 
livedoorニュースは「ニュース」と名乗りながら、幅広いソースから記事を集めている。このため、記事のレベルは不揃いだ。「ざっくり言うと」が理解できないときは、元記事が不出来の可能性もかなり高い。
 


自分の文章を「ざっくり言うと」


さて、「ざっくり言うと」は広い範囲に応用可能だ。インターネット上の文章でも紙に印刷された文章でも、長い文章でも短い文章でも、読んだ後に自分で「ざっくり言うと」を書き出してみるといい。記事への理解が深まるし、内容が記憶に留まりやすくなる。
 
ここで大事なのはフォーマットにこだわること。何でもいいからまとめるのと、形式を決めてまとめるのでは成果が違ってくる。制約がある方がハードルが上がり、内容が充実するのは想像いただけるだろう。「ざっくり言うと」にならうなら、最大30〜40文字の3つの文章が制約条件。これでまとめてみれば、元の文章がしっかりまとまっているか、自分がそれを理解できているかを確認できる。
 
もう一つやってみて欲しいのが、自分の文章について「ざっくり言うと」を試すことだ。うまくまとまるようなら、その文章はよく出来ていると言えよう。まとまらないなら、何か問題があることになる。効果があることがわかっていてもなかなかやらないのが、この手の作業だ。自分の文章を見直す契機として、ぜひ試してみることをオススメする。

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