ロイホ全面禁煙 → 売上高向上はデマだった!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1439文字)


ここ1週間ぐらい、ロイヤルホストが全面禁煙で売上高を向上させたという記事見出しやツイートを何度も目にした。「そんなものかな」と思いつつ、少し気になったので調べたところ、この話はデマだったようだ。ロイホが全面禁煙にしたのは今年(2013年)の11月1日、全面禁煙 → 売上高向上の話が出始めたのは11月29日。まだ、IR情報ページの月次売上速報さえ公表されていないタイミングで、全面禁煙実施後の売上高がわかる筈がない。どうやら、全面禁煙実施前の売上高向上を全面禁煙の効果と勘違いしたから騒ぎだったらしい。
 
話の発端は2ちゃんねるニュー速VIP板の【悲報】ロイヤルホストが禁煙化を推し進めた結果・・・・・・というスレッド。これが、アルファルファモザイク暇人速報のような2ちゃんねるまとめサイトに転載され、その後、Twitterなどで広がるというお決まりのパターンになった。
 
飲食業や小売業にとって、月次売上は経営に大きな影響を与える極めて重要な財務指標だ。だからこそ株主や投資家に向けて情報を公開している。それを勘違いされてデマが広がってしまったのでは、たまったものではない。今回はプラスの話題だからまだ良かったが、何とも人騒がせな話だ。
 

Photo credit : Wonderlane / CC BY Photo credit : Wonderlane / CC BY

 


11月の売上高は・・・


さて、12月に入ってIR情報ページが更新され、ロイヤルホストの11月売上高の速報値が判明した。売上高は既存店前年比で106.7%。売上高は大きく伸びており、全面禁煙の効果があったように見えるが、そうではない。ロイヤルホストは今年に入ってから売上高が好調に推移しており、11月もそれが続いただけだ。
 


※画像はロイヤルホールディングス株式会社からキャプチャー

 
月次売上データに大きな動きはなく、少なくともこれだけからでは、「全面禁煙で売上高が伸びた」ということは難しい。細かなデータを見れば、家族連れが増えて男性の一人客が減ったとか、コーヒーのみで長時間滞在のお客が減ったとかの傾向があるかも知れないが、公表されたデータからわかることは限られる。
 
また、全面禁煙の効果が出るとしても、それには時間が掛かる。ファミリーレストランの中でロイヤルホストだけが全面禁煙であることは現時点でそれほど認知されてなく、それが店舗選択に与える影響はまだ小さいと考えられるからだ。1年、2年という単位で見て、他のファミレスチェーンよりも売上高の伸びが大きいようなら、全面禁煙の効果が考えられるかも知れない。とは言え、出店戦略の変更やメニューの改善など他要素の影響もあるため、全面禁煙の効果だけを抜き出すのは難しい。はっきりした因果関係は出てこないだろう。
 


都合のいいデータに要注意


今回、いろいろな書き込みなどを見て感じたのは、人は自分に都合のいいデータに弱いということだ。飲食店などの禁煙を歓迎する人たちが、よく確認もせず「全面禁煙 → 業績向上」に飛び付いたように見受けられる。これが、もし自説と合わないデータだったら、どこかに間違いがないか確認する人も増えただろう。
 
誰もが、自説に都合のいいデータに魅力を感じる。その結果、普段は慎重な人でも、ついついよく確認せずにそのデータを信用するようになってしまう。足元を救われないためにも、自分に都合のいいデータこそ充分な確認が必要だ。

    • あえて名無し
    • 2016年 10月10日

    コメントに論破されててワロタ
    いつまでこういうタバコカルトのじじいがいるんかね

    • なにいってんの?
    • 2014年 11月19日

    あなたあげたデータが示しているのは、ロイヤルホストでは、現時点で「良くも悪くも禁煙の影響はなかった」とうことでしょう。売り上げが明らかな向上を示さなかったら「効果がない」では、**あなたが***都合がいいようにデータ解釈しているだけ。

    喫煙を許可するのはお店にとってもコストなわけです。喫煙エリアの用意でも、灰皿の用意も掃除も、黄色くなった換気扇・壁紙の掃除もタダでできるわけではない。コストがかかってるんです。あなたの専門の中小企業にとっては特に無視できないコストなはず。

    コストを減らして、売り上げが変わらないのなら、結局プラスなんじゃないのかい?

    中小企業診断士なんか早く止めて、タバコ屋のおじさんに転職されることを心からお勧めします。

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