所要時間表示、記事はゆっくり読んで欲しい


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2079文字)


このホームページの各記事に所要時間を表示するようにした。時間の目安があった方が記事を読み始め易いと考えたためだ。時は金なり。今後は「この記事の所要時間」を参考に、費用対効果として読むに値する記事かを判断して欲しい。
 

Photo credit : Tax Credits / CC BY Photo credit : Tax Credits / CC BY

 
さて、この所要時間の表示には、当然ながら一般公開されているプラグインを利用させてもらった。ただし、そのまま使うのではなく少しカスタマイズしている。何らかの指標を有効活用したいなら、その数値の意味するところを考えて自分の目的に最適化する必要があるからだ。
 


ITキヲスクの「estimated」を使用


まず、使用したプラグインを紹介しよう。その名は「estimated」。ITキヲスクの記事を読む所要時間を表示させるWordPress用プラグイン「estimated」作ってみました。という記事の中で、自作のプラグインとして提供されている。
 
設定方法はごく簡単。次の3ステップで作業は完了する。

 1.ITキヲスクからestimated.zipをダウンロード & 解凍

 2.解凍したフォルダをFTPソフト等を使って自分のブログの
   ~/wp-content/plugins/にアップロード

 3.WordPressの管理画面から「インストール済みプラグイン」に移動し、
   estimatedを有効化

 


読書速度は500文字/分でいいの?


このプラグインを利用することにして気になったのが、所要時間の算出方法だ。実際に掛かる時間より大幅に長かったり短かったりしたら、参考のために表示した指標が誤解を与えてかえって迷惑になってしまう。
 
幸いなことに、プラグインが紹介されているページにその全ソースが掲載されており、これが極めてわかりやすい内容だった。所要時間は、記事の文字数を500で割って求められている。つまり、500文字/分で記事を読むという換算になっているのだ。500文字の根拠は直接示されていないものの、文字を読むスピードをチェックする読書速度測定にある「日本人の平均読書速度400〜600文字/分」とも一致しているので、それなりに信頼していいだろう。
 


所要時間に幅を持たせる


ただ、ここまで確認して考えたのが、文字を読むスピードには大きな個人差があるということだ。読むのが早い人もいれば、遅い人もいる。平均値を使うのが最善なのかは、指標を表示する目的次第となる。素早く読めることをアピールしたいなら600文字/分を使った方がいいし、後から「書いてあるより時間が掛かった」と思われたくないなら400文字/分を使った方がいい。
 
このホームページに所要時間を表示する目的は、読み出す前に掛かる時間を知ってもらい、読むに値する記事か判断してもらうこと。そして何より、記事はゆっくり理解しながら読んで欲しい。そこで、500文字/分を使ってプラスマイナス30秒の幅を持たせることにした。一つの値を表示することに無理があると気付いたからだ。いろいろな人がいるのだから、そのバラツキを考慮して所要時間を表示すればいい。「30秒」に根拠はないが、これだけ幅を広げれば多くの人が収まるだろう。
 


数値を丸めてソフトな感じに!


もう一つ工夫したのが数値を丸めることだ。元々のプラグインでは「何十何秒」まで細かく表示されていたのを、一の位を四捨五入して「何十秒」まででとどめるようにした。
 
これはどう計算したにしても、記事を読むための時間は大体の数値でしかないと考えたからだ。それが「何十何秒」まで表示されていたのでは、まるで厳密な根拠のある時間のように見えてしまう。そして、考え過ぎかも知れないが、その数値の細かさが「その時間内に読めて当然」という無言の圧力を生むようにも感じた。所要時間の表示をしながらも、記事をゆっくり読む環境をつくるためには、数字を丸めてソフトな感じにするのがいいように思う。
 


指標の有効活用には腹落ちが必要


何らかの指標を使うとき、その数値自体に目を奪われがちだが、実際に大切なのは算出方法だ。算出方法が指標を使う目的に合っていなければ、どんな複雑な計算をして求めた指標でも役に立たない。その算出方法の意味するところを考えて、指標に価値を与えなくてはいけないのだ。
 
ところが、世に溢れる指標には「計算できるので、計算しました」というものも多い。目の前にある数値をいくつ組み合わせて指標をつくったものの、その指標の価値付けが弱いパターンだ。それでは、指標を有効活用することはできないだろう。
 
どんな指標を活用するにせよ、その算出方法を自分なりに理解して、腹落ちさせた上で使う必要がある。そうしないと、仏つくって魂入れずになってしまい、有効活用には程遠くなる。指標を使うときには、くれぐれも注意して欲しいポイントだ。

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