「2014年の目標」は進捗管理を忘れずに!?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1971文字)


人間というのは不思議なものだ。日々過ぎ行く時間は連続しているというのに、あれこれ理由を持ち出しては時の流れに区切りを付けたがる。年末年始などはその最たるものだろう。この時季になると、旧年を忘れたり、新年を寿いたり、何かと慌ただしい。
 
あらたまの年を迎えて、ひとつ時間に区切りを付けた気になると、「今年の目標」などといったものを持ち出す人も多い。何らかの目標を定めてそれに向けて行動することは素晴らしいものの、自分のような現実志向の人間にとっては何だかむず痒く感じられる。特に個人が対外的に掲げる「今年の目標」は嘘っぽいような気がしてならない。白々しいと言うか、建前が過ぎると言うか。本気を疑ってしまう。
 
目標を立てること自体は良いとして、どうせやるなら「せめて本気で」と思う。本気で目標を達成したいのなら、目標の立て方を改め、その進捗管理を行なう必要がある。
 

Photo credit : Dan Moyle / CC BY Photo credit : Dan Moyle / CC BY

 


目標は具体的に!


どこかしこで見掛ける「今年の目標」を読んで気付くのは、具体性が足りないということだ。「痩せる」や「節約する」ならば多少の具体性を感じるが、「人に心配を掛けない」とか「現実と向き合う」とかになると、「で、実際に何をするの?」と問いたくなる。目標が曖昧過ぎると、そこにリアリティを感じられないのだ。他人がとやかく言うことではないが、何をしていいのかわからないと目標を立てた本人も困るだろう。
 
「今年の目標」を実現するためには、評価の基準が必要になる。つまり、「痩せる」なら「3キロ痩せる」、「節約する」なら「月1万円節約する」まで落とし込まなければいけないのだ。できれば数値による基準、それが無理な場合でも達成しているか否かを判断できるような基準が役に立つ。目標が達成できたかの評価基準の設定を怠ると、「最近、体が軽いような気がする」、「友だちに「スタイルが良くなった」と言われた」などで自己満足する事態に陥ってしまう。もちろん、これはこれで気持いいのだが、本気の目標とは言えないだろう。
 
一方で、目標を具体化するときには、その上位にある「本来の目的」を忘れないことも大切になる。「痩せる」の目的が、「異性にもてたいから」と「医者に注意されたので」では、話が違ってくるのは想像できよう。「手段の目的化」を防ぐためにも、なぜその目標を立てたのか考えることも重要だ。
 


見直しタイミングを設定する


「今年の目標」に評価基準をつくったなら、次はその実効性を高めるための進捗管理が求められる。
 
進捗管理では、どのくらい成果が上がっているか(例えば「1.5キロ減量」)を確認するとともに、目標の見直しも必要になる。年初に立てた目標にこだわり、絶対に達成できない目標をいつまで掲げていても意味はないからだ。このとき、「本来の目的」が活きてくる。「本来の目的」に違わない範囲でなら、達成の基準値を下げたり、目標を変えたりしてもいいことになる。
 
進捗管理や目標の見直しは、年がら年中やっていればいいというものではない。見直しの頻度が多過ぎると、ちょっとした進捗の遅れが気になったり、見直しの形骸化が進んだりして、進捗管理自体が目的になってしまう。適度な進捗管理が有効だ。
 
これも「適度な」のままでは曖昧だ。また、時間の余裕が無いときに見直しても、そのチェックがいい加減になる。例えば、ゴールデンウイークに1回目、お盆休みに2回目、11月の文化の日に3回目などと設定したらどうだろうか。次の確認までの期間がだんだん短くなるので、年末までの目標達成を目指して現実的な判断ができるようになると思う。
 


来年も「去華就実」の精神で!


さて、こんなことを書いたものの、「2014年の目標」を立てるつもりは一切ない。それは、個人は企業と違って目標管理に適さないと考えているからだ。
 
いくら立派な目標を立てても、最後に評価するのが自分自身では、その裁定が甘くなるのは避けられない。強い意志を持っている人は別なのかも知れないが、多くの人は自己肯定に陥るのが関の山だ。対外的な自己演出のメッセージとして「今年の目標」を立てるのはひとつのやり方だと思うものの、自分の場合、過剰な自己演出は好まない。大仰に「今年の目標を掲げても、そこに実が伴わなければただのお飾りになってしまうだろう。
 
これからも地に足付けて現実的に行動したいと思っている。無理に自己演出するのではなく、実を取りたいと考えているのだ。そのために必要なのは去華就実。つまり、「華やかなものを去り、実に就く」ということ。私は来年も「去華就実」の精神で行きたい。

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