1月こそ花粉情報が必要な理由


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1531文字)


花粉が飛んでいる。私の鼻が感知するところでは先週金曜日(1月24日)の午後からだ。早くも花粉の季節が到来したらしい。
 
毎年、最初に花粉を感じたときに思うのが花粉情報のタイミングの悪さだ。花粉情報が最も必要なのは1月なのに、この時季には花粉情報が報じられないのだ。花粉情報ももう少し顧客志向であって欲しいと思う。
 

Photo credit : Ron Bennetts / CC BY-NC-SA

Photo credit : Ron Bennetts / CC BY-NC-SA

 


ポイントはデータの変わり目にあり


花粉情報のターゲットを花粉症患者と考えるなら、テレビや新聞が花粉情報を取り上げる今の期間は間違いだと言っていいだろう。必要なときに情報がなく、不要なときにたくさんの情報がある。
 
3月の天気予報で「明日は花粉が多いでしょう」と繰り返して、そこに「ニュース」があるだろうか。その情報に珍しさや新しさは微塵もない。3月に花粉が飛んでいるのは当たり前だからだ。暖かかったり風が強かったりすれば飛散量が多く、寒かったり雨が降っていたりすれば飛散量が少ないことも、多くの人が知っている。毎日花粉が多ければ、それはもはや「ニュース」ではないだろう。
 
一方で、花粉の飛び始めは大切だ。新しい出来事が起きたのだから、正に「ニュース」と言えよう。花粉症の人が、花粉の飛び始めの情報によって通院したり、薬を飲んだり、マスクをしたりという対策をスタートすることを考えれば、有益でもある。
 
それなのに、テレビ等の天気予報で花粉情報が紹介されるのは花粉のピークの季節だけ。花粉情報のポイントは最初と最後なのに、その時季には花粉の情報がほとんどないのだ。ポイントはデータの変わり目にあるのに、そこでターゲットに対する配慮がないとも言えよう。人によって花粉症の重い軽いはあるにせよ、顧客志向で考えるならばもっと早い段階で花粉情報を提供するように思う。
 


ターゲットは花粉症患者以外?


見方を変えれば、花粉情報のターゲットは花粉症ではない人なのかも知れない。花粉症患者が増えたといっても、推計で国民の15%~20%。まだまだ少数派だ。広く一般に情報を伝えることを考えるメディアとしては、花粉症患者以外にターゲットを定めても不思議はない。
 
そう考えると、花粉情報は世間話のネタのためにあると考えることもできる。花粉情報は、自分の鼻で花粉を感じない人が花粉症患者とのコミュニケーションを円滑にするためにあるという見立てだ。捻くれた見方なのはわかっているが、そう考えてしまうほど今の花粉情報は気が利かない。
 


花粉指数をつくれば・・・


公の機関で花粉情報を発表しているのは環境省で、この花粉情報が2月上旬からというのも影響しているだろう。報道各社が自前で花粉の量を測ったりするのは、現実的ではないと考えられるからだ。
 
それでも、情報の取り方を工夫すれば、花粉の早取り情報は出せるように思う。マスクや花粉症薬の売れ行き、耳鼻科の患者数の推移、「花粉」を含むツイートの数など、参考になる周辺データはたくさんある。こういう断片的な情報を統合して、総合的な花粉指数のようなものをつくれたら素晴らしいだろう。
 
そして、これが何年も続けば、経験から「自分の花粉症は花粉指数が○○になったら発症する」などがわかるようになるかも知れない。そうなれば今よりずっと有効な花粉情報が得られることになる。ちょっとおもしろいと思うのだが、いかがだろうか。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.