上司からの無根拠な助言をHiPPOと呼ぼう!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1379文字)


HiPPOという言葉をご存知だろうか。自分もGIGAZINEの記事(A/Bテストでおかしがちな7つのミス)で知ったばかりなので、知らなくても恥入る必要はない。「Highest Paid Person’s Opinion」の略で、「データの裏付けのない上司の意見のこと」を言うらしい。記事で扱っているA/Bテストに限らず、無根拠な上司の助言に振り回されてしまうことは多いもの。どのくらい一般的な言い方なのかはわからないが、なかなか気の効いたラベル付けと言えよう。カバ(hippo/ヒッポー)と引っ掛けているのも、間抜けな雰囲気でいい感じだ。
 

カバ

Photo credit : David Goehring / CC BY

 
上司からの助言が無根拠で役に立たないことを多くの人が気付いていたとしても、それにラベルがないと話題が共有され難い。これにHiPPOというラベルが付くことで情報の共有が増えれば、その弊害を考えたり、対策を講じたりすることが容易になるだろう。何ごとにおいても、気の効いたラベルは絶大な効果を生む。ぜひ、上司からの無根拠な助言をHiPPOと呼んで欲しいものだ。
 


ポイントはデータの裏付け


ただし、役に立たないことが多いからといって、上司の助言をすべて否定してはいけない。データの裏付けのない無根拠な意見を弁別して、それらに振り回されないことが重要になる。
 
ポイントは「データの裏付け」だ。上司が発言の中には「自分はこう思うけど・・・」、「うちの家族を見ていると・・・」、「世間でこう言われているから・・・」など根拠の乏しいものが多数含まれている。これらを見極めて、反論する、聞き流すことがHiPPO排除の第一歩になる。
 
「上司が言うことは正しい」と無条件で受け入れてはいけない。ビジネスの環境が変われば過去の経験が生きるとは限らないし、上司だって間違いを犯す人間だ。ゼロベースで、上司の発言を根拠のあること、根拠のないことに仕分ける癖を付けるといいだろう。HiPPOにうまく対応できるようになれば、ビジネスマンとして大きく成長できる筈だ。
 


HiPPO排除でイノベーションを!


マネジメントの立場で考えても、HiPPOは好ましくない。上司が過去の経験などから思い付きの意見を述べれば、部下は何かと振り回されたり、余計な言い訳を考えたりすることになる。それでは萎縮してしまい、個々人の能力を発揮することが難しくなるだろう。
 
何かというとイノベーションを持ち出す上司も多いが、そういう人に限ってHiPPOで口を挟む。しかし、HiPPOが多い状態で部下からのイノベーションを期待するのは虫が良過ぎるだろう。イノベーションに必要なのは無根拠な思い付きではなく、データに裏付けされた閃きなのだ。HiPPOはイノベーションの敵と言えよう。
 
組織としてイノベーションを望むなら、HiPPOの排除に取り組んで企業風土を変えていくといい。データの裏付けを重視する企業は剛直だ。イノベーション云々というのなら、まずここから手を付けたらどうだろうか。

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