Yahoo!グループの終了は4月16日、あと1週間!


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2022文字)


間もなくYahoo!グループがサービスを終了する。終了の期限は4月16日(水)の午後3時(予定)。メーリングリストとして使っている人は、新たなサービスに乗り換えないとグループへの連絡ができなくなってしまう。少し面倒でもGoogleグループなどをつくる必要があるだろう。今日を入れてもあと1週間しかない(Googleグループについて詳しく知りたい人はGoogleグループのはじめ方を参照のこと)。
 
この日付を見て驚いた人がいるかも知れない。Yahoo!が広くアナウンスしている期限は5月28日(水)だからだ。実際のところ、サービスの終了は4月16日、5月28日の二段階で行なわれる。最終終了日は5月28日で間違いない。でも、4月16日の第一段階の終了で「ページ上での閲覧を除くすべての機能を停止」してしまう。つまり、新たな書き込みができなくなるわけで、メーリングリストとしては機能停止となる。バックアップなどを考えれば閲覧だけのサービスに価値がないとは言わないが、サービスの根っこの部分が止まってしまう4月16日のほうが重要な日付と言っていいだろう。
 
さて、このYahoo!グループの終了の告知を見ていて思うのが、顧客志向の欠如だ。世の中にマーケティングの発想が根付くには、まだまだ時間が掛るのかも知れない。
 

グループ

Photo credit : Sean MacEntee / CC BY

 


先延ばし? 開発者発想?


正直言って、なぜ最終終了日である5月28日を積極的にアナウンスしていのるかはまったくわからない。4月16日を最終日としておけば、その後も「使えないと思っていたけど使えた」だけで大きな問題は発生しない。一方で、5月28日を広くアナウンスしてしまうと、「使えると思っていたけど使えなかった」になる可能性がある。どちらがトラブルが起き難いかは自明だろう。
 
あえて考えるなら、厄介事を先延ばしにしたいという心理だろうか。何年も続いたサービスが終了するとなれば、多かれ少なかれ苦情や問い合わせが入る。これを先延ばしにしたいという心理が担当者に起きても不思議はない。それで何ら問題が解決する訳ではないが、億劫がってこの道を選ぶ人もいるだろう。
 
アナウンスが開発者の発想で行なわれている可能性も考えられる。開発者から見れば、サービスが続いている限りそれを終了とは見做さないだろうからだ。一般のユーザーがどう受け止めるかよりもシステムを中心に考えるのなら、5月28日の告知は納得がいく。
 
この部分はあくまで想像。どのような考えや経緯でこのような告知をしているかは知る由もない。しかしそれでも、あまり褒められたアナウンスでないのは間違いないだろう。
 


利用者の立場で考えれば・・・


Yahoo!に高い顧客志向があるのなら、このようなアナウンスはしないように思う。5月28日を強くアナウンスすれば、4月16日をアナウンスするよりも顧客が不便する可能性が高いからだ。繰り返しになるが、「使えると思っていたけど使えなかった」は「使えないと思っていたけど使えた」より害が大きい。
 
自分をYahoo!グループの利用者の立場に置いて考えれば、どちらの日付をアピールするかは自ずと導かれように思う。もちろん、それは4月16日だ。しかし、これが為されてない。顧客志向の欠如を嘆いたのはこのためだ。
 


マーケティングは哲学だ!?


マーケティングというと小手先の技術の話をする人が多いが、その根っこにある発想がもっとも大切になる。マーケティングで「売れる仕組み」をつくりたいなら、まずお客の立場で考える必要があるのだ。これをやってもすぐに効果が出る、目先の利益が獲得できるとは限らないが、これを続けることでお客の満足が上がり、リピータが増え、徐々に状況が改善する。この仕組みを腹落ちして信じることがマーケティングの哲学と言えよう。
 
この部分は他人に極めて伝わりにくい。以前、マーケティング界のドラッカーことセオドア・レビットが「何十年もマーケティングの重要さを説いているのに、マーケティング不在の状況が続いている」という趣旨のことを書いていたが、それはこの辺りの部分を指し示しているのだと思う。小手先の技術は伝わってもその哲学がなかなか伝わらないのだ。
 
レビットが書いても浸透しないものを自分が書いて浸透させようというのはおこがましいが、今回のYahoo!グループの告知の事例などは哲学としてのマーケティングを感じ取ってもらえるものだと思う。具体的な例を見ることで、マーケティングの哲学を少しでも身に付けてくれれば幸いだ。

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