オープンデータが消えた!?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1463文字)


ビッグデータやデータサイエンティストの話題がビジネス誌などで大きく取り上げられる中、オープンデータという言葉を目にする機会も多くなった。オープンデータとは、無償で一般公開されているデータ全般のこと。この言葉があらわす範囲には曖昧な部分が残るものの、政府統計をはじめとしたオープンデータを有効活用しようとする動きは、ますます活発化してきているようだ。
 
このオープンデータに、ちょっと悲しい事件が起きた。政府のデータカタログサイト・DATA.GO.JPが利用できなくなってしまったのだ。政府のオープンデータ推進を象徴するサイトだっただけに、かなり残念に思う。
 

 


理由は「役所の事情」というお粗末


ただし、サイトが利用できなくなったのは、政府がオープンデータ推進を取り下げたからではないらしい。毎日新聞の記事・オープンデータ:政府サイトが突然の休止 研究者ら批判によると、理由は「役所の事情」。年度末の予算切れに伴う役所内の調整が遅れ、2014年度の新事業者の選定・契約ができなかったという。要はマネジメントがうまくできなかったわけだ。
 
何ともお粗末な話で、政府のオープンデータ推進へのやる気を疑うが、この理由ならDATA.GO.JPの早期の復活は間違いないだろう。今現在は民間有志によるミラーサイトが稼働中。datago.jpにアクセスすれば、オープンデータの検索がいつでもできるようになっている。
 


継続性が約束されなければ・・・


さて、サイトが休止して何が残念かと言えば、データやサイトのサービスが使えなくなったことではない。問題はサービスの継続性に不安を覚える人が出てくることにある。サイトのコンテンツを活用して何かをしようとするとき、一番心配なのはそのサイトが途中でなくなってしまうこと。このような不安が大きいサイトのコンテンツは、広く一般に活用されることは少ないだろう。継続性が約束されなければ、サイトにあるデータの幅広い活用は望めない。
 
一般的に、行政機関のサイトは民間企業のサイトよりも安定していると考えられるだろう。利益優先の民間企業とはサービス提供の目的が違うので、行政機関のコンテンツは継続性が高いと推測される。それが、「役所の事情」とは言え一時的に休止してしまったのだから、その信用の失墜は計り知れない。こんなことが起きては、サイトを活用しようとしていた人たちが離れていってしまう。
 
演劇の世界に「The show must go on」という教えがある。解釈込みで言えば、「何があっても、お客さんを喜ばすためには、芝居を続けなければならない」という意味。オープンデータの活用を推進したいなら、この精神を見習って欲しいものだ。
 


リニューアルに期待!


とは言え、起こってしまったことにアレコレ言っても仕方がない。野暮はこれくらいにして、今は1日でも早いの復活を望むばかりだ。
 
これを機に、今までよりも使い勝手のいいリニューアルされたサイトを期待したい。そして、「The opendata must go on」の精神で、同じような事故が二度と起きないよう取り組んで欲しいと願っている。

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