子供の人口は33年連続で減少、1633万人に!


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もうすぐ、こどもの日。
端午の節句、兜飾りと鯉のぼり、かしわ餅に子供の笑顔。と、楽しい連想を進めればキリがないが、現実問題として気になるのは子供の人口だ。こればかりは、「五月の鯉の吹き流し、口先ばかりではらわたはなし」とは言ってられない。腹を据えて考えなくてはならないだろう。
 
子供の人口は、5月5日のこどもの日の朝刊で取り上げられるのが常だが、実はその数値は既にわかっている。新聞見出し風の記事タイトルにもある通り15歳未満の子供の人口は1633万人。昨年の1649万人から16万人減り、これで33年連続の減少となる。
 

人口

Photo credit : Anders Sandberg / CC BY

 


人口データは月1回発表

子供の人口がわかったのには、種も仕掛けもない。総務省統計局の人口推計ページを見ただけだ。
 
人口の統計として誰もがまず思い出す国勢調査は5年に1回しかない。そこで、その間の人口統計として、総務省統計局は月1回「各月1日現在人口」を、年1回「各年10月1日現在人口」を発表している。月1回と年1回の違いはデータの細かさで、前者が全国の5歳刻み人口なのに対し、後者には1歳刻みや都道府県別の人口が含まれる。
 
「子供の人口は1633万人」の出典は2014年4月の「各月1日現在人口」。4月21日に公表されたもので、自分が行なったことはといえば「0〜4歳」、「5〜9歳」、「10〜14歳」の3つを合計しただけ。人口推計データの在り処を知っていれば、誰でもできる加工だ。総務省統計局の人口推計ページで人口のデータがダウンロードできることは、覚えておくといいだろう。
 


0歳と80歳が同じ人口!

さて、「子供の人口は1633万人」はわかり難いデータだ。「33年連続で減少」(参考:我が国のこどもの数|統計トピックスNo.70|総務省統計局)なのだから大変なのは間違いないが、どのくらい危険な水準かはリアルに想像できない。
 
そこで、思い付いたのが0歳の人口が何歳と同じかという視点。人間は歳を重ねるごとに死亡する確率が高まるため、年齢の上昇に従って人口は減少していく。途中、戦争による出生数の減少や団塊世代があってかなりの歪みはあるが、大きな傾向としては確認できるだろう。
 
1歳刻みの人口を知るため昨年10月の「各年10月1日現在人口」を調べてみると、0歳人口は104.2万人。この人口を他の年齢で探すと80歳(109.6万人)と81歳(103.5万人)の間になる。同じ人口の年齢をどう意味付けるかは難しいが、「子供の人口は1633万人」より「0歳と80歳が同じ人口」に強いメッセージを感じる。
 


対策よりも現状直視

さて、こういうデータを挙げると、すわ少子化対策となるがその成果がどうなるかはまるでわからない。成功するに越したことはないが、なかなか難しいのも事実だろう。
 
一人のビジネスマンとしては、少子化対策云々よりも、まずはこの現状を直視することの方が重要のように思う。いくら少子化対策について真剣に議論したところで、目の前にある現実は変わらない。0歳児が104.2万人しかいないことの意味を考える方が有効だ。
 
果たして自分のビジネスにどのような影響をもたらすのか。単純に考えれば、将来的な顧客と働き手の減少だが、もちろんそれだけにはとどまらない。人口問題の影響は大きく、いかなる商売にもジャブのように効いてくる。家族の形が新しくなり、街の風景が変わり、人の心にも変化があらわれる。
 
ゴールデンウイークの終わりのこどもの日に子供の人口がわかっても、その意味を深く考える時間は取れないだろう。少し早出ししたこの数値を見て、連休中に人口問題の影響について思いを巡らせてみてはいかがだろうか。

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