低価格シュレッダーの落とし穴


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1279文字)


商売柄、シュレッダーを使っている。誰かに狙われるほどの機密情報を扱っている訳ではないものの、万が一にも情報漏洩が起きないため、仕事にシュレッダーは欠かせない。対外向けの「アリバイづくり」という側面もあるが、自分自身が安心できるのでかなり助かっている。
 
さて先日、シュレッダーのごみを捨てようとしてびっくりした。シュレッダーした書類の中に、個人情報が読み取れる部分が残っていたのだ。このときは気づいたので対処できたが、シュレッダーして安全になった筈の書類の内容がわかってしまってはシャレにならない。どうやらシュレッダーを信用し過ぎないことが大切なようだ。
 

credit: Sh4rp_i via FindCC

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偶然、Excelの行に沿ってシュレッダーの刃が入ってしまい・・・


現在使用しているシュレッダーは数千円で買える低価格タイプ。電動ながら、書類を一度に5〜6枚ずつしか細断できない非力な製品だ。シュレッダーされたごみは、4〜5mm × 40mm強の帯状の紙片になる。
 
そして、個人情報が漏洩し兼ねない事態を招いた(?)のは、偶然にも帯状の紙片の横幅とExcelでつくった書類の高さが一致し、更に偶然にもシュレッダーの刃の位置と行間の罫線の位置が一致したため。つまり、Excelの行に沿ってシュレッダーの刃が入ってしまい、書類は行毎にわかれた状態になったものの、一行一行の情報は問題なく読めた訳だ。数枚の書類についてこの状態となり、シュレッダーごみから氏名、電話番号、住所などが読み取れた。ごみの帯の長さは短いので、氏名、住所、電話番号のつながりまではわからないが、そのまま捨てられるようなものではない(今回はシュレッダーごみをお湯で濡らしてボロボロに千切った上で団子状に固めて廃棄した)。
 
シュレッダーで細断したごみは安全だと思っていたが、こんなことが起こり得る。高性能の製品でごみがチップ状になるならいざ知らず、普通の低価格のシュレッダーを使っているなら、この落とし穴に注意する必要があるだろう。刃の向きと書類の文字の向きを交差させるとか、ごみを捨てるときに状態をチェックするとか、何らかの配慮が必要そうだ。
 


機械への過信は禁物


誰でも、機械などを使い慣れてくると、その当初の目的を忘れがちになる。今回の例で言えば、情報漏洩リスクへの意識は遠のき、「シュレッダーさえしておけば大丈夫」となってしまう訳だ。
 
しかし、機械には性能の限界があり、ときには思わぬ不具合が起きることもある。書類を帯状に細断すれば文字は読めなくなりそうなものだが、偶然によって文字が読めるような事態も発生する。便利な世の中だからこそ機械を過信せず、常に疑いの目を持った方が良いのかも知れない。過度に習慣化するのを避け、ちょっとした気づきを大切にすることは重要だろう。

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