トレンドの風速や風向きを確認する!?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1973文字)


人の心は移ろい易い。何らかのきっかけである商品に注目が集まってトレンドが発生したとしても、その現象はなかなか安定しない。風が強まったり弱まったりするのは当然。ときには、追い風だったトレンドが瞬時に向かい風に変わったりする。トレンドは、人の心の変化とそこから生じる行動の変化の集合。その動きをつぶさに追い掛けたいのはやまやまだが、トレンドをリアルに目にすることはかなり難しい。
 
その結果、ほとんどの場合は新聞やテレビが発信する情報、自分のまわりの人たちの言動などからトレンドの現状を推測することになる。しかし、これが何とも危なっかしい。故意か過失かは別にしてマスコミの取り扱う情報には歪みがあるし、自分のまわりの人たちに世間を代表させるのはかなり無理がある。
 
定期的にアンケート調査を行なえば、トレンドの風速や風向きを時系列で知ることができるが、何せこれにはコストが掛かる。ちょっとトレンドが気になる程度では、アンケート調査は現実的な方法とはならないだろう。そこで、代替案として登場するのがインターネット上で発信される情報量の変化を観察する方法だ。もちろん完璧なものではないが、何にも代え難い手軽さがあり、おもしろい。トレンドの変化に少しでも興味があるならば、この方法を一度試してみると良いだろう。
 

windvane

credit: Hans via FindCC

 


アイス・バケツ・チャレンジのピークは8月21日!


今回紹介するのはTopsyというサービス。比較的古くからあるTwitterのデータ分析サイトで、2013年12月にはAppleによる買収が報じられた。大きな話題になることは少ないが、それなりに期待されている筋の良いサービスの一つと言えよう。
 
Topsyを使ってわかるのは、ある言葉を含むツイートの数。任意の単語を入れて検索すれば、その単語が含まれるツイートが表示されるとともに、画面左側に過去1時間、過去1日、過去7日などのツイート数が表示される。つまり、Twitter上でどのくらい話題になっているかが数値化されるのだ。
 
このツイート数の「変化」を見るのがSOCIAL ANALYTICSとなる。リンクは左上に並ぶメニューの真ん中。ここを押すと、3つまでの単語についてツイート数を分析できるページに移動する。
 

topsy

※画像はTopsyからキャプチャー

 
例えば、前回の記事で取り上げた「アイス・バケツ・チャレンジ」を検索すれば上のような結果となる。8月18日頃から話題になりだし、一気に注目を集めて8月21日と22日が約35K(35,000)件でピーク。しかし、そこから急速に勢いを失って、2日後の8月24日のツイート数はピークの3分の1程度になる。その後、一山あったものの、今ではツイート数はピークの10分の1ほど。このように、SOCIAL ANALYTICSを使うことで、トレンドの激しい変化が明確になるのだ。
 


風向きの変化は条件付きで・・・


調べたい単語にプラスの単語、マイナスの単語を追加して検索すれば、風向きの変化も少しはわかる。やや単純過ぎるが、「アイス・バケツ・チャレンジ 賛成」と「アイス・バケツ・チャレンジ 反対」を比較したのが、次の画像だ。8月24日に反対が賛成を逆転。その後は、反対が多い状態で推移している。
 

topsy

※画像はTopsyからキャプチャー

 
当然、これはトレンド変化の断片に過ぎない。「アイス・バケツ・チャレンジ」を「氷水かぶる企画」と書く人や、「賛成」を「良い」や「素晴らしい」と書く人もいるだろうから、これで何か確定的なことを言えるわけではない。そもそもツイッターに書き込まれた内容だけを対象とした分析という限界もあるし、単語を追加したことで対象となるツイートが一気に減っていることにも注意が必要になる。更に言えば、人が心に思っている本当のことを表出するとは限らない。その意味でかなり条件付きの分析結果だが、それでも、マスコミからの情報やまわりの人の意見より、はっきりとした数値であらわせるのがこの分析の強みだ。少なくとも、こういうデータがあるのは間違いない。
 
SOCIAL ANALYTICSのようなものの評価は、人によって大きくわかれるだろう。不完全を承知でおもしろがって使うか、欠点に着目して遠ざけるかだ。ただし、使うか使わないかは好みとして、知っていて損のないツールなのも確か。ぜひ、こんなデータ分析サービスがることを頭の隅にでも覚えていただければ幸いだ。

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