自分専用メーリングリストでメール障害回避?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2005文字)


引き続きメールのアクセス障害の話をしよう。前回は、メールにトラブルが起きたとき「やるべきこと」を考えたが、そもそもメール障害を回避する方法はないだろうか。システムに絶対はないので完全にメール障害を避けることはできないが、トラブルに巻き込まれる可能性が下げられるならそれに越したことはない。
 
そこで思い付いたのが、自分専用メーリングリストというアイデア。既存のツールの特徴をうまく活用することで、「障害に強いメールアドレス」がつくれるかも知れないと考えた訳だ。今回は、頭の体操がてら、1つのアイデアとして披露してみる。
 

 


自分専用メーリングリストをつくれば・・・


メールアドレスが1つだけだから、そのメールシステムに障害が起きることでメールが受け取れなくなってしまう。最初から、いくつものアドレスに同時にメールを送ってもらえば、障害によってメールを受け取れないことはなくなるだろう。ただし、メールを送信する人に複数メールアドレスの使用をお願いするのは非現実的。相手に手間を掛けるのでお願いし難いし、簡単には応じてくれない人がほとんどだろう。
 
そこでメーリングリストの登場だ。自分のメールアドレスを複数登録した自分専用メーリングリストをつくれば、いずれかのメールシステムが落ちてもメールを受け取ることができる。ただし、メーリングリストにも障害が発生する可能性はあるため、これだけでは万全ではない。障害のリスクを抱えている場所が移動しただけだ。実効性を高めるには、もう一工夫が必要になる。
 


自分と知人のみを登録したメーリングリストをつくれば・・・


ここで、メーリングリストの長所を考えてみると、その一つはメールの発信者と受信者が同じデータを見られることだ。普通のメールの場合、送信者は送信側のメールサーバー、受信者は受信側のメールサーバーのデータしか見ることができない。このため、サーバー間のメールのやり取りが失敗したとき、メールを送った/送ってないのトラブルの元になり得る。送信者と受信者の両者で、別のデータを見ているために話が食い違う。
 
一方、メーリングリストの場合は、送信者、受信者の双方がメーリングリストの同じデータを見ることができる。このため、メーリングリストを通したメールについては、メールの不着があったとき、トラブルの原因を送信者側、受信者側に切り分けることが可能になる。メーリングリストに残っていれば受信者側の問題、メーリングリストに残っていなければ送信側の問題ということ。もちろん、メーリングリスト自体の問題の可能性もあるが、いずれにせよ送った/送ってないの水掛け論には発展し難い。メールの送受信の記録が残り、両者が同じ記録を見ることでいさかいが生じ難くなっている。
 
メーリングリストのこの長所を活かせば、「障害に強いメールアドレス」ができる。要は、自分と知人のみを登録したメーリングリストをつくれば良いのだ。この方法でも、完全にメール障害を避けることはできないが、メール送信の裏取りができることで状況は大きく改善される。トラブルに発展する可能性は下がるだろう。
 
ただし、実用化するならいくつかの「設定」が必要だ。何も設定しなければ、自分宛てのメールが登録者全員に送られる事態になってしまう。そこで、自分以外の登録者については、メーリングリストからのメールを「非送信」に設定。メーリングリストのページで見られる投稿を、「自分の投稿のみ」にすることになる。
 


ビジネスのタネを試しに育てる!


今回の記事は、冒頭で宣言した通り頭の体操。理屈だけで考えて、「障害に強いメールアドレス」を考えてみた。実は、ひとつ上で書いたような「設定」は難しいが、ここさえうまくいけば当初の考えに沿ったメールアドレスがつくれるだろう。少なくとも、自分のメールアドレスを複数登録した自分専用メーリングリストはつくれるし、これはこれで使いようがある。
 
もちろん、実際にやってみればいろいろな問題が生じるだろう。その意味で、机上の空論に限界はある。しかしそれでも、こうやって目的を明確にしてその手段を考えることは楽しいし、心地よい刺激、良い勉強になる。先日の記事・ビジネスのタネを見付ける方法で言えば、ビジネスのタネを試しに育てているようなものだ。そして、頭で考えるだけでなく文章に起こすことで、考えがより具体化する。興味のある方は、「障害に強いメールアドレス」をつくる方法を考察、実践してみたらいかがだろうか。

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