テンゼロのこだわり 17%と17.0%の大きな違い


この記事の所要時間: 120秒 〜 220秒程度(914文字)


新聞や雑誌などで目にするテンゼロの省略が引っ掛かる。
例えば、

アンケート調査の結果、「賛成」が40.7%で、「反対」の17%を上回っている。

という書き方。40.7%の方は小数点第一位まであるのに対して、17%には小数点第一位がない。つまりは、「.0(テンゼロ)」を省いている訳だ。これを見て、何ともバランスが悪い感じがしないだろうか。
 
17%と17.0%の意味するものがまったく同じなら、この省略は2文字の節約になるので理にかなっている。しかし、17%と17.0%には大きな違いがある。テンゼロの無自覚な省略は避けた方が良いだろう。
 

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credit: Ronile via FindCC

 


17%と17.0%の大きな違い


17%と17.0%の違いは、そのあらわす値の範囲だ。

 ●17% ・・・ 16.5% 〜 17.4%
 ●17.0% ・・・16.95%〜17.04%

17%は小数点第一位を四捨五入した表記、17.0%は小数点第二位を四捨五入した表記と考えられるので、その値が示す範囲は上記のような違いがある。
 
そこまで考えずに読んでいる人が多いだろう。四捨五入をした後の数値の表記に厳密な決まりはないので、別のルールで表記している人もいるかも知れない。しかしそれでも、テンゼロの省略によってこのような誤解を招く可能性があるのは間違いない。この違いを知っていて「あえて省略」しているのは良いが、「知らないで省略」しているなら考え直した方が良いだろう。
 


一見不要なものが残っているなら・・・


省略しても問題なさそうなテンゼロに、実は大きな意味がある。そこにこだわるかどうかは人それぞれかも知れないが、何でも省略すればいいというものではない。一見不要なものが残っているなら、そこには何らかの意味があると考えた方がいいだろう。この記事を読むことで、テンゼロの省略を止める人が一人でも増えることを願っている。

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