セルフィースティックは「セルカ棒」に決定!?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1463文字)


まったく新しいタイプの商品は、何と呼んでいいかが難しい。ネットで検索するにしても、誰かに説明するにしても、お店で買うにしても、まだあまり一般的になってないモノはその名前に困ってしまう。多くの人が認識している共通のラベルがないと、新商品のことを伝えるのは案外大変だ。

一方、新商品を売り出す側からすれば、うまいネーミングをしてそれを一気に浸透させる必要がある。商品についての情報をやりとりするとき、キーとなるラベルがあるとないとでは大違いだからだ。商品名が直接その商品ジャンルをあらわすようになれば最高だし、そうでなくても誰もがわかるジャンル名が欲しいところ。いつまで経っても呼び方が定まらない商品は、なかなかヒットしないように思う。
 
最近、名前の行方が気になっていたのがセルフィースティックだ。こう言われてもピンと来ない人がいるかも知れないが、少し離れたところ、ちょっと高いところからセルフィー(自分撮り)するための専用の「棒」のこと。以前、このブログでは「ナルシストの棒」として紹介した(参考:自分撮り用「ナルシストの棒」は売れるのか?)。
 
さて、当初はいくつもの呼び方が混在していた印象のセルフィースティック。段々と「セルカ棒」という呼び方が定着しつつあるようだ。
 

selfie stick

credit: R4vi via FindCC

 


Googleトレンドで検索すると・・・


「セルカ棒」が定着しつつあるとした根拠はGoogleトレンドのデータ。Googleトレンドを使うと、その単語がGoogleで検索されたボリュームの推移がわかる。
 

セルカ棒スクリーンショット

 
これが、「セルカ棒」、「自撮り棒」、「セルフィーステック」、「ナルシストの棒」を比較した結果だ。昨年(2014年)の9月ごろまでは「セルカ棒」と「自撮り棒」が同じくらいだったが、だんだん差が開いて、今では「セルカ棒」が「自撮り棒」の2倍以上になっている。セルフィーステックの呼び方は、「セルカ棒」に決定しはじめていると言ってよさそうだ。
 


モノの呼び方が気になったらGoogleトレンド!


個人の感覚では「自撮り棒」がよく使われているように思っていたし、言葉のセンスとしては「ナルシストの棒」が上回っていると思う。「セルカ棒」では、セルカが何を意味しているかわかり難いので(韓国語で「セルフカメラ」をこう略すらしい)、いささか通りが悪いような感じもする。しかし、つべこべ言っても仕方がない。実態としては「セルカ棒」が一般的なようだ。
 
企業は、消費者が自社の商品やそれが属する商品ジャンルを何と呼ぶかを決められない。企業がどう呼んで欲しかろうと、正式名称が何であろうと、実際の呼び方は消費者次第だ。よいネーミングを考えること、それを広告等で徹底的に周知することはできるが、その効果にはおのずと限界がある。
 
商品の呼ばれ方が少しでも気になるなら、まずは実態を知ることが大切だ。そして、一般にどう呼ばれているかを調べるのにはGoogleトレンドが役に立つ。インターネット上、それもGoogleでの検索に限ったこととはいえ、実際に使われている言葉の量を測るのにもっとも現実的なデータソースと言えるだろう。モノの呼び方の現状が気になったら、Googleトレンドを使ってみるといい。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.