恵方巻きは伸びている!


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暦は大寒。2月に入って立春を迎えれば、そのうち春一番も吹く。この寒さもあと少し。いささか気が早いが、春は確実に近付いてきている。
 
立春の前日は節分だ。この日に向けて、スーパーやコンビニの店頭は賑やかになる。豆まき用の炒り豆が売っていたり、恵方巻きの予約を受け付けていたり。やや節操が無いようには思うものの、何にせよ商魂たくましい姿は素晴らしい。
 
さて、節分に恵方巻きを食べる習慣は、少なくとも関東に限って言えばかなり人為的なもの。大手コンビニチェーンなどが、力ずくで広めた感がある。そして、このような人為的な習慣で気になるのは、それが本当に一般家庭に根付いているかだ。「力ずく」が成功しているのか、失敗しているのか。これも、Googleトレンドを使って確認してみたい。
 

 


「恵方巻き」への関心はかなりの増加傾向


確認してみたいとは書いたものの、やることはGoogleトレンドで「恵方巻き」を検索するだけ。誰でもすぐにできる作業だ。結果は以下のようになる。

恵方巻きスクリーンショット

 
「恵方巻き」の検索ボリュームは年に1回だけ急増し、そのピークは高まりつつある。最大ボリュームである2014年2月の100に対して、2013年が81、2012年が56、2011年が43。もの凄い勢いで検索ボリュームが増えているのは間違いない。Googleでの検索ボリュームと一般家庭への浸透が相関すると考えるなら、恵方巻きは毎年毎年広まっていっていることになる。
 
ただ、「恵方巻き」の検索を見るだけでは確認が甘い。インターネットの幅広い普及で何ごとについても検索量が増えているだけかも知れないし、「節分」に対する興味や関心が高まっている可能性もあるからだ。そこで、「節分」と「豆まき」を追加で検索したのが以下のグラフ。ここ数年は「節分」も「豆まき」も増えているが、「恵方巻き」の伸びは勢いが違う。検索ボリュームで「節分」を追い越している程だ。「恵方巻き」への関心は、かなりの増加傾向にあると言っていいだろう。

節分スクリーンショット

 


2月3日だけ「すし(弁当)」への支出が増える!


検索ボリュームを見ることで「恵方巻き」の浸透は想像できるが、データとしてどうにも弱い。我流で言えば、データーが相当に「軟らかい」状態。一定の説得力は持つものの、間接的という印象は拭えないだろう。
 
そこで、少し調べたところ、総務省統計局の「なるほど統計学園」の記事『今日は何の日? 2月3日 節分』がヒットした。

 
家庭の支出と収入を調査する『家計調査』の日別集計データによるもので、節分の2月3日だけ「すし(弁当)」への支出が急激に増えるとのこと。しかも、その伸び幅は、平成15年(2003年)から平成25年(2013年)で2倍以上になっている。もちろん、家計調査のデータはかなり「硬い」。どうやら、恵方巻きの伸びは間違いないようだ。
 


「はやっている」は確認しよう!


マーケティングなどの仕掛けで人為的につくった記念日の習慣は数多い。バレンタインデー然り、土用の丑の日然り、ポッキーの日然り。もちろん、仕掛けが失敗した例も数限りなくある。
 
人為的な流行での最近の傾向は、早い段階で「はやっている」雰囲気をつくり出すこと。そして、世の中であることがはやっているか否かの確認は難しい。新聞や雑誌、そしてインターネットで取り上げられる「はやっている」ほど当てにならないものはないだろう。マシな場合で自分の周りや一部でのみの流行、酷い場合は捏造もどきも見受けられる。
 
あやしい「はやっている」を見掛けたら、やはりデータを見るのが一番だ。最近はいろいろな道具がある。Googleトレンドを含め、いろいろな方法で自分なりに確認してみるといいだろう。案外、おもしろい発見があるかも知れない。

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