4年生の算数より難しいことをしていたら・・・


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シャービーの第4法則

4年生の算数より難しいことをしていたら、たぶんやり方をまちがっている!

これは、我が敬愛のジェラルド・M・ワインバーグによる警句。TwitterのG・M・ワインバーグ BOT(@WeinbergBot)で見るたびに、あまりの鋭さにどきりとしてしまう。けだし名言だと思う。
 

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credit: Jon Skilling via FindCC

 


考えすぎは禁物?


シャービーの法則は『コンサルタントの道具箱』(ジェラルド・M・ワインバーグ/日経BP社/2003)に登場する法則の一つだ。コンサルティングにおける調査と推理のやり方についての論考の中に出てくる。
 
ワインバーグ曰く、この法則は「思考能力の使いすぎに関するもの」。考えすぎるとそれにより混乱を招くことがあるし、何より依頼主を納得させるためには「4年生の算数程度のことが必要」だという。考えすぎは禁物という訳だ。
 
「小学4年生」が適当かは別にして、考えすぎでおかしくなっているシステムやビジネスは数多い。自分の関わるビジネスについて、誰にでもわかるようなシンプルなロジックがあるかを考えることは極めて有効なアプローチだと思われる。
 


ビジネスを明後日の方向に進めないために


大体において、ビジネスの根っこにある考えはシンプルなものだ。ざっくり言えば、誰かが困っている問題を解決するだけ。より素晴らしい解決方法を提案したり、更に多くの人に使ってもらったり、少しでも多くのお金を会社に残したりするためにいろいろな工夫はするが、それはそもそもオプションのようなもの。お客さまが抱える問題の解決が、何より重要なことに変わりはない。
 
ところが、ひとつのビジネスが長く続くとオプションの方が増幅して、おかしなことになる。そもそもの問題解決がないがしろにされるようになるのだ。これまでのやり方にこだわったり、社内の事務処理の都合を優先したり、自社が有利になるように取り計らったり。「大人の事情」というまやかしで、無駄に複雑化しているビジネスがしばしば見受けられる。そしてもちろん、多くの場合、これらはお客さまのためにならない。
 
このようなオプション優先のビジネスが溢れる中、自分たちのやっていることが小学4年生にも理解できるかを考えることは大切だ。もし、4年生にわからないようなら、たぶんやり方が間違っている。「シャービーの第4法則」によるシンプルさのチェックは、ビジネスを明後日の方向に進めないために役立つだろう。ぜひ、オススメしたい。

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