オバマのネクタイ 意思決定に選択と集中を!


この記事の所要時間: 210秒 〜 310秒程度(1299文字)


アメリカのオバマ大統領は「青いネクタイしかしない」という話がある。最近は「ブルーとグレーのスーツしか着ない」説の方が優勢なようだが、「さもありなん」という感じ。どちらも確実な情報ソースは見つからないので都市伝説(?)の可能性もあるが、よくできた話なのは間違いない。
 
これらの話のポイントは、服装を決めることにエネルギーを使わないところ。意思決定に使える力は有限なので、重要でないことについては考えない/他人に任せるということなのだ。その真偽は別にして、なかなか興味深い。
 

 


意思決定に疲れれば・・・


小津安二郎の名言として伝わるのが、以下の言葉だ。

どうでもよいことは流行に従い、
重大なことは道徳に従い、
芸術のことは自分に従う

「重大なこと」の更に上があるところが凄いが、自分で考えることを絞っている点においては、オバマ大統領のネクタイ話と通じるところがあるだろう。
 
体力は有限と考えている人でも、精神力は無限と考えていることが多い。腕立て伏せはある程度の回数しかできないとわかっていても、意思決定についは何回でも際限なくできると考えてしまうのだ。筋肉の疲れと頭の疲れでは、後者の方が体感し難いからだろうか。頭の疲れは、自分自身に負けているようで、認めたくないのもあるかも知れない。
 
もちろん、精神力も疲弊する。頑張ればどうにかなると考えるのは、正しく精神論に過ぎない。そして、意思決定に疲れれば、その精度が下がって、何も良いことはない。意思決定の量を意識的にコントロールすることは、現代社会をうまく生きるために必要なことのように思う。何を着るか、何を食べるかなどはサイコロでも振って決めて、そのぶんの意思決定力を他に当てた方が生産的だ。
 


意思決定の回数を絞ろう!


いまどきの人は、興味の範囲が広い。インターネットなどから入ってくるさまざまな情報に恒常的に接しているためか、自ずといろいろなことに首を突っ込むのだろう。関心の幅が広いのは良いことのようだが、何にでも関心を持ってそれぞれ一家言あるようにしていては身が持たないとも考えられる。
 
社会人として、世の中の多くのことに対して何らかの意見を持つことは素晴らしいとしても、それはそれで効率が悪い。そこに、「選択と集中」が働かないからだ。小津安二郎の「芸術」のように、自ら考えるべき分野を絞り込むことが充実した生活につながるように思えてならない。
 
例えば、1日に行なう重要な意思決定の数を10個と決めて、それを何に当てるか考えたらどうだろう。意思決定の機会があるたびに、それが真剣に考えるに値するかを判断してもいい。やや非現実的な考え方だが、そのくらいしてでも意思決定の回数を絞ることは大切だ。何せ意思決定のリソースは有限なのだから。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.