ドローンは見果てぬ夢に終わるのか?


この記事の所要時間: 210秒 〜 310秒程度(1333文字)


最近、ドローン関連のニュースが盛んに取り上げられる。無人で飛行可能な航空機を使って、写真や動画を撮ったり、荷物や料理を運んだり、モバイル通信サービスを提供したり。実用化はまだ一部に留まるものの、空中は地上と比べて自由度が高いため、ドローンへの夢は膨らむばかりだ。
 
さて、ドローン技術は実用化に向けて大きな進歩を遂げているようだが、ドローンの普及に必要なのは技術だけではない。最後に決め手となるのは、人の心理となる。
 

 


人はドローンをどう思う?


近い将来、ドローンの安全性が向上して、実用可能なレベルになったとしよう。具体的には、飛行距離あたりの事故率が一般の旅客機と同等になったとか、宅配ドローンの人身事故率が宅配トラックの人身事故率を下回ったとか。何とどのように較べるかは難しいものの、ドローンの安全性をデータで示せれば、普及への足掛かりになるのは間違いない。
 
ただし、このとき問題になるのが、人の心理だ。ドローンが実態として安全な「存在」であっても、その安全を人が「認識」しなければ、状況は何も変わらない。一般の人が考える「空中を飛ぶのは危なっかしい」、「ドローン同士がぶつかったら、自分の頭の上に落ちてきそう!」、「強風で墜落するのでは?」などの懸念を払拭できなければ、実用化に対して大きな反対が起きるだろう。
 
安全性への評価は、そのものがどうあるかの「存在」よりも、人にどう思われているかの「認識」に依存する。ドローンの実用化では、この人間の「認識」にネックが残ると考えられる。
 
更に言えば、規制をつくる人たちの心理もある。多くの場合、規制作成側は保守的で、現状を変えたがらないもの。ドローンを普及させるためには、彼ら彼女らへのアプローチも必要になるのだ。
 


「リアルに考える」部分がまだまだ弱い!?


ドローンなど「夢の技術」は、技術そのものやその効果が大きく喧伝される。しかし、その実用化に向けては一般の人たちや規制作成者の心理へのアプローチが欠かせない。いくら技術が優れていても、それを実用化させるためには一定の手続きが必要になる。そして、そこに人間が絡んでいる限り、人の心理の問題はなくならない。ある種、マーケテイング的なアプローチが必要になるのだ。
 
新しい「夢の技術」について、ポジティブに考える人とネガティブに考える人がおり、ビジネスにおいてそのどちらの姿勢がいいかが話題になることがある。しかし、もっとも大切なのはポジティブでもネガティブでもなくリアルに考えることだ。新しい技術をビジネスにするためには、リアルな障壁をひとつずつ取り除くことが必要になる。
 
ドローンの話題を見ていると、この「リアルに考える」部分がまだまだ弱いように思われる。ドローン見果てぬ夢に終わらせないためにも、地に足を付けた現実的な考え方が必要になるのではないだろうか。

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