パスワードの写り込みに要注意!


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1509文字)


先日、フランスのテレビ局がハッキングされる事件があった(参考:仏テレビ局、サイバー攻撃で放送不能に ISIS関与か|CNN.co.jp)。「イスラム国」による犯行と見られており、過激派組織には凄腕のハッカーまでいるのかと思ったが、どうやら少し様子が違うかも知れない。
 
後から出てきた情報によれば、原因は意外なところにあった可能性がある。ハッキングは「ゴミ箱あさり」から始まるという話もあるが、正にそれを地で行くような「リアルな世界」の原因だ。
 

 


テレビでパスワードが放送されたことが原因!?


さて、今回のハッキング事件の翌日、被害にあったテレビ局「TV5MONDE」でもうひとつの騒動があった。別のテレビ局からの(たぶんハッキング事件についての)取材でオフィスの様子が放送され、そこにYouTubeのアカウントとパスワードのメモが映り込んだようなのだ(参考:ハッキングされたTV局がパスワードを書いた付箋を堂々と放送していたことが判明|GIGAZINE)。
 
当然ながら、前日のハッキング事件と直接の関係はないが、パスワードの扱いが雑なのは間違いない。同様のことが以前にもあって、それがハッキングの原因になった可能性を指摘されているという。根拠の弱い推測とはいえ、事件の翌日にこんなことになっては、疑われても仕方ないだろう。しかも、パスワードがフランス語で「YouTubeのパスワード」だったというのだから、セキュリティ意識が低いのは間違いない。
 
テレビ取材はあまり一般的でないし、今回のハッキングの原因がパスワードの映り込みにあった可能性はかなり低い。しかし、個人や企業でオフィス等の画像をインターネットに掲載するとき、いろいろな写り込みに充分注意する必要があるのは間違いないだろう。そこにアカウントとパスワードがあれば、似たような事態に巻き込まれないとも限らない。オフィスの中は関係者しかいないと考えてパスワード等を掲示しているなら、すぐさま見直した方がいい。デジタルのセキュリティは、「リアルな世界」でのミステイクから破られることもあるのだ。
 


リアルな世界でもセキュリティ意識を!


前にも書いたが、デジタルでの個人情報管理などに一家言あるような人が、リアルな世界では個人情報のメモを机の上に出しっ放しだったり、電話口で住所や生年月日を連呼していたりする。インターネットからの情報流出を怖がる人が、リアルな日常ではセキュリティ意識が甘かったりするのだ。もちろん、リアルな世界では情報収集に手間が掛かるため、個人情報を顕出してもその情報が回収されるリスクは小さいが、危険であることに変わりはない。先日、画像に残るExif情報の危険について書いたが、それよりもパスワードとアカウントが写り込んだほうが危険なのは間違いないだろう。
 
セキュリティは意識の問題が大きいので「こうした方がいい」という具体策は述べにくいが、ひとつだけ間違いないことがある。それは、セキュリティの関するインパクトの強い被害の話を聞くと、意識が改まり易いということだ。そして、今回の事例にはかなりのインパクトがある。ぜひ、この話を広めて、セキュリティ意識の向上に貢献したいものだ。

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