2015年も出生数は100万人を割らない!?


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厚生労働省から2014年の人口動態統計月報年計(概数)が発表された。以前、2014年生まれは100万人を割る?という記事で取り上げた出生数は、1,003,532人という結果。この記事で予測した2014年の出生数のひとつが1,003,522人だったので、極めて精度の高い予測となった訳だ。単純な推計でここまで数値が近くなったのはただの偶然だが、ちょっと嬉しかったりもする。
 
2014年の出生数は前年比で26,284人の減少。この情報を元にすると今年(2015年)こそ出生数100万人割れが確実なようだが、そうは問屋が卸さない。今年も出生数は100万人を割らないかも知れないのだ。
 

 


2015年の出生数は1,029,119人?


「100万人を割らないかも知れない」とした理由は簡単で、2015年1月〜3月の出生数が前年比プラスで推移しているためだ(データは「人口動態統計速報」より)。

2015年1月〜3月の出生数(かっこ内は前年同月比)
 ●1月 87,885人(+989人)
 ●2月 78,828人(+2,137人)
 ●3月 85,103人(+3,135人)

 
前年同月と比較した増加分もだんだん増えており、このデータだけを見る限り2015年の出生数はプラスに転じる勢いだ。1〜3月合計の前年同期比は+2.55%なので、単純計算すれば2015年の出生数予測は1,029,119人になる。
 


データのバラツキに要注意!


データを活用しようとすると、ついつい細かなデータに目が行きがちだ。人口のデータも1年単位で見るより、四半期単位、月単位で見た方が詳細がわかるように思うだろう。
 
しかし、データを細かく見ていくと、大きな傾向と反するデータがあらわれることがある。世にある多くのデータには、バラツキがあるためだ。例えば、最近の日経平均株価は2012年後半からプラス基調にあるが、月次がマイナスになることはあるし、日次でのマイナスは珍しくも何ともない。データを見るときは、大きな傾向と細かな動きの違いに注意する必要がある。細かな動きに一喜一憂しても仕方がないのだ。
 
上で取り上げた出生数のデータについて言えば、長期的に見て減少傾向になるのは間違いない。直感としては、ここ3か月の増加はたまたま起きたこと。1年経って集計すればマイナスになっている可能性が高いと思うし、2015年がプラスに転じたとしても大きな基調に変化はないと思っている。
 
ただし、データの傾向はいつか変化するのも確か。人口の変化は国や経済の動きを大きく左右するものなだけに、注意深く見守る価値があるように思う。月々の出生数の増減に一喜一憂する必要はないが、現状認識として押さえておきたいところだ。

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