暑さのピークはいつなのか?


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うっとうしい梅雨が明けて、夏到来。暑さが本格化してきている。クールビズが浸透していくらか過ごしやすくなったとはいえ、出歩いて仕事をするには厳しい季節だ。
 
ここで考えるのが、夏の暑さのピークはいつなのかということ。夏が堪えるのは、その暑さがいつまでもダラダラと続くことにもあるだろう。それなら、暑さのピークさえわかれば、「あとは涼しくなるだけ!」という気休めになるかも知れない。そこで今回は、夏の暑さのピークを調べてみた。
 

温度計

credit: Peyesces via pixabay

 


熱さのピークは8月7日〜11日


さて、気温のデータは以前の記事(「春」のはじまりは何月何日?)にならって「横浜」のものを使うことにする(「東京」は2014年12月に観測地点の変更があったため)。データの在り処は、気象庁ホームページの過去の気象データ・ダウンロード。このページで、条件を指定してデータを取得した。
 
まず、以前の記事でつくった1年間の気温変化のグラフを再掲すると、以下の通り。暑さのピークは、おおよそ7月下旬から8月中旬あたりにあることがわかる。

横浜の気温変化

 
そこで、この期間の気温データを表にすると、次のようになる。最高気温、最低気温、平均気温のすべてが最大となる8月7日〜11日が暑さのピークと言えるだろう。

横浜の気温変化

 
暑さのピークの時期は、立秋(8月7日ごろ)と重なる結果。ピークを過ぎれば、平均気温が下がりはじめる。このため、8月上旬に秋の気配を感じるということなのだろう。
 


「残暑」は気温の上振れ!?


しかし、8月の中旬や下旬も暑さが続くというのが、世間一般の認識。9月の上旬、中旬もまだまだ暑い。暦を気取って「残暑」と言うが、体感的には普通の夏の暑さ。これには、当然ながら気温のバラツキが影響している。
 
以下のグラフは、1981年〜2010年の最高気温の「幅」を示したものだ。30年間で見た各日の最高気温の最大値と最小値、そして平均値がグラフ化してある。これを見ると、平均の最高気温は下がっても、最高気温の最大値は8月下旬まであまり下がらないことがわかるだろう。日によって気温が上振れする訳だ。平均では下がっても、この気温の上振れが印象に残るため、夏の暑さがいつまでも続くように感じるのだ。

横浜の最高気温の最大値、最小値

 


データは気休めになる?


データを見るときには、何歩か引いた視点が必要になる。目の前にあるデータだけでなく、その総体を考えて全体像を把握するよう努めることが求められるのだ。つまり、日々の気温よりもその変化の傾向、単年の気温変化より平均の気温変化が重要ということ。近視眼でデータを見てしまっては判断を誤ることになる。
 
一歩引いた視点で見れば、夏の暑さのピークは8月7日から11日。これは間違いない。その一方で、最高気温のデータにはバラツキがあるので、日々の最高気温はピークの時期より高くなることもある。この先、「今日は異常なほど暑いけど、気温の傾向としては下降局面にある」という日がたくさん出てくる。このとき、データで考えて「下降局面にある」が気休めになる人は限られるだろう。しかし、データの動きというのはそういうもの。これが気休めに感じならないようでは、まだまだ修行が足りないのかも知れない。データと付き合うのは、なかなか難しいのだ。

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