「猛暑サービス」のポイントは・・・


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真夏の厳しい暑さが続く中、今年は「猛暑サービス」が盛んだという(参考:猛暑サービス続々 30度超でポイント上乗せ、値引き販売も|産経ニュース)。狙いは、暑さで外出を控える消費者をおびき出すこと。家電量販店が暑さに応じてポイントを上乗せしたり、百貨店が値引き販売をしたり、なかなか積極的な取り組みを展開している。
 
では、この猛暑サービスの成功ポイントはどこにあるだろうか。ただ値引きをしただけでは、普通のセールと変わらなくなってしまう。そこで、「猛暑サービス」らしい取り組みを考えてみた。
 

砂漠

credit: teetasse via pixabay

 


対象は「猛暑」と結び付く商品で!


さて、猛暑サービスで最大のポイントとなるのは、「猛暑」とのフィット感だろう。猛暑を理由にサービスしているのだから、暑さとあまり関係ないことをしていては、話がぼんやりしてしまう。
 
参考として挙げた記事で紹介されているビックカメラのポイントサービスは、エアコン、冷蔵庫、扇風機、一眼カメラ、50型以上の液晶テレビが対象(8月2日までの第2弾キャンペーン)。この場合、エアコン、冷蔵庫、扇風機はすぐに暑さと結び付くが、一眼カメラと液晶テレビは猛暑とのつながりがどうもピンと来ない。これらは、きっとビックカメラが売りたい商品なのだろうが、どさくさに紛れて対象にしている感じもする。
 
猛暑サービスをやるなら、やはり「猛暑」と関連の強い商品の方がメッセージとして伝わり易いだろう。サービスの対象とする商品等の取捨選択は、猛暑サービスの盛り上がりを大きく左右するように思う。
 


「猛暑」の基準は?


「猛暑サービス」でもうひとつ大切なのが、暑さの基準だ。「猛暑」でサービスするのだから、「猛暑」の基準がはっきりしなくては話がはじまらない。
 
これは各社とも苦労しているようだ。新宿高島屋は前日発表の予想最高気温を基準に、ビックカメラは東京と大阪の前日の最高気温を基準にサービスを決めている。暑かったら、その日その場でサービスを提供した方が臨場感があって盛り上がりそうだが、それはしていない。気象庁から毎正時の最高気温は発表されているものの、これを使って「いち早くサービスする」とはならないのだ。
 
その日のその時間帯までの最高気温が上がるたびにサービス率を変えては売り場が混乱するなどの理由だろうが、これでは猛暑と連動している感覚があまりしない。うまい仕組みをつくって、その日の暑さとの結び付きを高めれば、更に盛り上がるように思われる。
 


安全対策を忘れずに!


そして、忘れてはならないのが安全対策だ。「不要不急な外出は控えて下さい」というような暑さの中、「猛暑サービス」で人を集めて、事故でも起きたら元も子もない。開店前に行列ができるような状態になり、そこで熱中症の急患でもでたら、せっかくのサービスが企画倒れに終わってしまう。また、暑さの中では、食品の衛生管理も大変だ。
 
これは、普段の安全対策の延長でしか成し得ないだろう。とは言え、仕掛けをするからには、引き締めるところは引き締める必要がある。
 


「猛暑」の価値を最大限活かす


「猛暑」の価値は、その暑さを誰もが自然と実感することだ。説明不要とでも言おうか。他のことを理由にサービスするより、圧倒的な説得力がある。そして、それを最大限に活用するために必要なのは、フィット感。いかに「猛暑」らしいサービスを提供するかが、成功へのポイントとなると考えられる。

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