シークレットモードで歪みのない世界を見る


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1701文字)


最近のインターネットは、使う人に合わせてカスタマイズされている。インターネットにあるコンテンツは同じでも、使っている人によって見える部分や見え方が異なるのだ。各サイトで表示されるバナー広告などはその典型。これまでの閲覧ページなどのデータを使って、その人の好みに合う広告が出稿されるようになっている。厳密に言えば、「人」ではなく、「端末」や「アカウント」を単位にカスタマイズが行なわれている筈だ。
 
このカスタマイズの影響を受けないのが、各ブラウザにあるシークレットモードとなる。ブラウザによってはプライベートブラウズなど別の名前が付いていることもあるが、要はブラウズの秘密を守れるモードだ。閲覧履歴が残らないため、よからぬサイトなどを見るときに使うイメージが強いが、それは用途のほんの一部。シークレットモードは、自分自身向けにカスタマイズされていない、歪みのないインターネットを見るのにも役に立つ。
 

隠し

credit: STetzner via pixabay

 


ブラウズの痕跡が残らない


シークレットモードの使い方は簡単で、新規シークレットウィンドウなどを開くだけ。これを呼び出すと、いつもとはちょっと違った見掛けのウィンドウが出てくる。Google Chromeならこんな感じだ。

Google Chromeのシークレットモード画面

 
モードの説明も、正にここに書いてある通りで、ブラウズの痕跡が閲覧履歴、cookie、検索履歴などに残らない。そして、これまでの閲覧履歴等も使わないため、カスタマイズ前のページを見られることになる。ブラウザによる違いは保証の限りでないが、シークレットモードは大体こんな機能だ。
 


検索結果に差が発生!


さて、シークレットモードで見て違う代表的なものが検索結果だ。検索の結果はこれまでの閲覧ページなどを元にカスタマイズされているので、普通のモードとシークレットモードで結果に差が発生する。例えば、カスタマイズによって以前見たページや地元の情報を上位に表示させることがなくなるのだ。シークレットモードでは、このカスタマイズ前の検索結果が見られることになる。
 
また、今まで行なった細かな設定が効いてない検索結果が新鮮だったりもする。今どきの検索エンジンは、文字を入力している途中で検索結果を表示し出すが、自分の場合、この設定をかなり前に外している。たまにシークレットモードで検索したりすると、「そういえばこんな機能もあったな」と思い出す訳だ。自分が行なった設定を確認するのにも、シークレットモードは役立つかも知れない。
 


オススメ商品やSNSにも影響アリ


他には、ショッピングサイトでオススメ表示される商品も違ってくる。Amazonや楽天などは、買い物履歴や表示履歴を元にオススメ商品を変えている筈なのでかなりの変化。いつも表示される商品と、まったく違うタイプの商品が出てきたりする。
 
また、SNSもおもしろい。ログインしていない状態で見るSNSは、これも素の状態に近いもの。自分のページが、ログインしていない誰かに見られたときにどう見えるかなどを確認できる。
 


「歪み」のない世界へようこそ!


自分の目には、使う人によって見えるページが変わることがある種の「歪み」に映る。検索結果としてヒットしたページが価値ある順に並ぶなら、そのカスタマイズは余計なお世話だ。使う人にとっては便利かも知れないが、どのページの評価が高いかを知りたい場合には、カスタマイズはただのノイズとなる。
 
ビフォー・アフターとでも言おうか。カスタマイズした後の結果がいくら便利でも、その前の生のデータが見たいのがデータ好きの宿命。その意味でシークレットモードに惹かれる。同好の士は少ないかも知れないが、たまにカスタマイズされていないページを見ると新たな発見もある。ぜひ、シークレットモードを試してみてもらいたものである。

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