ハンバーグメニューは一太郎のEscキーだ!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1647文字)


スマートフォンのアプリケーションなどによくある横三本線のアイコン。あのアイコンを、俗に「ハンバーガーメニュー」という。どれだけの人が横三本線からハンバーガーを連想するかは別にして、言われてみればごもっとも。わかりやすいのは、間違いない。
 

credit: OpenIcons via pixabay

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さて、このハンバーガーメニューが好ましくないという指摘があるらしい(参考:なぜメニュー表示用ボタンの「ハンバーガーアイコン」はダメなのか?|GIGAZINE)。「それをクリックすることで何かが得られるとしても、何を得られるかがクリック前に明らかでない」ため、不親切とのこと。「アイコン+テキスト」などを並べたメニューの方がわかりやすく、「脱ハンバーガー」を目指すべきという主張だ。
 
自分の場合、ハンバーガーメニューから思い出すのは一太郎のEscキー。どのような状態にあっても、Escキーさえ押せばメニュー一覧が登場する仕組みだったと記憶している。何か困ったときに、「どこから始めればいいか」がわかる安心感はかなり大きく、ハンバーガーメニューにもこれを感じるのだ。ある意味でオールマイティのお助けボタンとも言えるハンバーガーメニューは、もっと肯定的に捉えられていいように感じた。
 


そのアプリのターゲットは?


アプリケーションやホームページの使い勝手を考えるとき大切なのは、そのターゲットを想定すること。性別、年齢、嗜好などももちろんだが、更に重要なのがそのアプリ等に対する習熟度だ。
 
そのアプリを初めて使う人と毎日使っている人では、便利と感じるユーザビリティが違って当然。初心者には丁寧な説明があった方がいいが、熟練者にとってわかっていることの説明なんて邪魔なだけ。この部分の匙加減に正解はなく、どのアプリもサイトもこの部分で迷っているように見受けられる。たとえ正解にはたどりつけないとしても、初心者と熟練者のどちらに重きを置くかなどを決めることで、状況は整理される。
 
間違いないのは、アプリを使用する人の多くは、アプリを提供する側の人ほどアプリに詳しくない/詳しくなろうとも思っていないことだ。使用する側と提供する側で、アプリに対する興味や知識に大きな違いがあることは見逃してはならない。ここを見落とすと、提供する側が自己満足するだけの「洗練されたアプリ」などができてしまう。使用する側に格好よさが伝わったとしても、「で、どうやって使うの?」では本末転倒となる。具体的なアプリ名は出さないが、使い方がまったくわからないようなアプリは珍しくない。
 


ハンバーガーメニューを使おう!


程度の差こそあれ、最近のアプリはわかりにくい。そして、いくつものアプリを使っていると、その使い方をすべて覚えるのは大変だ。更にこれをややこしくしているのがメニューの分散。Aという機能を呼び出すのはここから、Bという機能を呼び出すのはあそこからという仕様が混乱に拍車をかける。適材適所にメニューを配置しているのだろうが、それがうまくはまらなければわかりにくいだけだ。
 
そして、このような状況で便利なのがハンバーガーメニューとなる。「どこから始めればいいか」がわかることは、初心者にも熟練者にもありがたい。一太郎のEscキー然り、Windowsのスタートメニュー然り。ハンバーガーメニューのようなオールマイティのお助けボタンをなくすというのは、アプリに詳しい「提供する側」の意見ではないだろう。もちろん、ユーザビリティテストなどができる環境ならその結果に従った方がいいが、それが無理ならばハンバーガーメニューはむしろ積極的に使った方が好ましい。ユーザー視点に立てば、必然的に導かれる結論のように思う。

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