国勢調査は字が小さい!


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明日10月1日は国勢調査の期日。
インターネットでは前もって回答できるし、郵送の提出期限には1週間の猶予があるが、今回の調査は「平成27年10月1日午前零時現在で実施」される。国勢調査は「国の最も重要な調査」という位置付けであり、少しでも精確な調査になることを祈るばかりだ。
 
さて、国勢調査で引っ掛かったのが、従来から続く紙の調査票。インターネットで回答するとき脇に置いておいたのだが、字が小さく、ごちゃごちゃしていてどうにも見にくい。「国の最も重要な調査」というのなら、答える人すべてに優しい調査票を目指して欲しいところだ。
 

 


文字サイズは最小7.5ポイント!

国勢調査の文字サイズ

この画像は、実際の調査票とフォントサイズ一覧を並べたもの。一番小さな文字を使っている「世帯主又は代表者」に着目して、フォントのサイズを調べてみた。こんな調べ方なので厳密なことは言えないが、この部分のフォントサイズはざっと7ポイントと8ポイントの中間くらい。7.5ポイントといったところだろうか。
 
書類作成の常識は十人十色とは言え、Microsoft Wordのデフォルトの文字サイズが10.5ポイント。細かな注釈などを除いて、9ポイント以下のフォントはあまり使わないことが望ましいとされているように思う。その理由は、細かな文字を読めない人がいるためだ。
 
細かな文字を苦にする人の代表が年長者であり、国勢調査の対象者はビジネスの現場にいる人たちよりずっと高齢者が多い。そう考えると、国勢調査に7.5ポイントの文字を使うのはかなり無理がある。回答者への配慮が足りないと言われても仕方ないだろう。
 


国勢調査はお手本に!

調査票で、文字を小さくしたり、詰め込んだレイアウトにしたりするのは、使う紙の枚数を減らすためだ。調査票の枚数削減により、それだけ予算が節約できるし、回答者の第一印象の抵抗を下げることができる。これがごちゃごちゃした調査票ができる要因だろう。
 
しかし、このアプローチには回答者が不便な思いをするというマイナス面がある。要は、答えにくい訳だ。一般的な調査では回答拒否につながり兼ねない。「こんな細かな文字、読めないよ」と言われたら最後。老眼鏡や虫めがねを用意しておいても、その人に回答してもらうことは不可能だ。
 
その点、国勢調査には回答の義務があるので、いくら小さな字を使った調査票でも回答拒否は起こらないのだろう。もちろん、そうは言っても回答者が答えにくいことに変わりはなく、このままでいいということはない。答えにくさのせいで、回答拒否が出たり、不完全な回答が増えたりすれば、元も子もない。
 
国勢調査の調査票には、回答のしやすさですべての調査のお手本となるようなものを目指して欲しい。予算も、民間と較べれば自由になるだろう。インターネット活用などの変化を受け入れるなら、調査票のデザインも変えられる筈。高齢者の多い現代に合った、答える人すべてに優しい調査票を実現して欲しいものだ。

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