iPhoneのパスコードはAppleでも解除不可能!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1439文字)


iPhoneにパスコードロックを掛けている人は多いだろう。何かのときにiPhoneの中の情報を盗み見られないための、ちょっとしたセキュリティとなるからだ。たとえ4桁のパスコードでも、当てずっぽうで解除するのは至難の業。パスコードロックは、掛けておいて損のない保険のように思っている。
 
ただし、このパスコードを忘れると大変なことになる。 iTunesで同期したデバイス等があれば復元できるようだが、これにあてはまらない場合はiPhone自体の初期化が必要らしいのだ。Appleとて「裏技」はないようで、アメリカの裁判では「最新のOSを搭載したiPhoneの場合ロックの解除は「不可能である」と回答」したという(参考:Appleでも「iPhoneのロック解除は不可能」、パスコードを知らない限り端末内のデータにはアクセス不可能であることが明らかに|GIGAZINE)。
 
パスコードを忘れたユーザーを救うためには裏技を用意しておいた方がいいが、それをすればその分だけセキュリティが甘くなるのが道理。抜け穴が空いていれば、そこを狙われるのだ。裏技をつくることは顧客志向のようで、実はそうではない。「裏技」をつくらない非情な設計こそが、セキュリティを守るために必要な覚悟のように思う。
 

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credit: igrishkoff via pixabay

 


「裏技」をつくる=必ず悪用される


何かをするとき、万が一の不測の事態を考えてあらかじめ準備をしておくのは当然のことだ。事故に備えて保険に入っておく、パソコンが壊れたときのためにいつでも予備のパソコンを使えるようにしておく、・・・。「どこまで準備するのか」に正解はないが、備えあれば憂いなし。できる準備はしておくに越したことがない。
 
ただし、パスワードの類については準備の仕方が難しい。忘れたときのためにメモをとったり、システム側で裏技を用意したりすることは、同時にセキュリティをゆるめることになるからだ。困った事態を避けるために裏技を準備したいのが人情とはいえ、それが命取りに成り兼ねない。「裏技」をつくるということは、それを悪用される可能性もあるということ。むしろ、「必ず悪用される」と考えることこそが必要なように思う。
 


「裏技」を用意しないという割り切りを!


絶対に個人情報を漏らしたくないなら、個人情報を集めないのが確実だ。自動車事故を起こしたくなければ、車を運転しなければいい。このような論法は極論すぎて役立たずのレッテルを張られることが多いが、ときに真実を含んでいる。
 
今回の話で言えば、パスコードを破られたくなかったら、「裏技」を用意してはいけないのだ。抜け穴をつくってしまえば、その利用を慎重に管理しようと、その存在自体を秘密にしようと、いつか悪用される可能性が残る。セキュリティを再優先と位置付けるのなら、多少の不便は受け入れるべきだろう。
 
何かを煮詰めて考えるとき、最後は割り切りが必要になる場合が多い。そして、セキュリティについて考えるなら、「裏技」を用意しないという割り切りはかなり有効だ。心配をこじらせて裏技をつくれば、それがリスクとなる。ときには、非情な割り切りが必要なのではないだろうか。

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