2月9日の「肉の日」はいつからはじまった?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1673文字)


本日2月9日は「肉の日」だそうだ。2月(に)と9日(く)で「肉の日」は何ら無理のない語呂合わせだが、肉の日といえば今も昔も「毎月29日」と決まっている。ちょっとした違和感を覚えたのは、自分だけではないだろう。
 
さて、どんな記念日でも、それが「いつ」、「どこから」はじまったかは興味深いところ。比較的新しい記念日なら調べがつくかも知れない。そこで、この2月9日の「肉の日」について調べてみた。
 

肉屋

credit: Unsplash via pixabay

 


2月9日の「肉の日」は自然発生!?


まず、一般社団法人日本記念日協会で「肉の日」を検索してみると、ヒットするのは
 ●4月4日 猪肉の日
 ●4月29日 羊肉の日(ようにくのひ)
 ●10月9日 熟成肉の日
 ●10月29日 国産とり肉の日
 ●11月29日 いい肉の日
で、2月9日の「肉の日」は出てこない。
 
次に、 食肉関係の各種団体を調べても、出てくるのは毎月29日の「肉の日」、8月29日の「焼き肉の日」、11月29日の「いい肉の日」だけ。2月9日の「肉の日」がヒットするのは、飲食店のキャンペーンページやそれを取り上げたネットニュースなどが中心で、「肉の日」の公式な情報はまったく見つからない状態だ。
 
今回ざっくり調べた限りでは、「肉の日」は2月9日 ⇒ にく ⇒ 肉の連想からはじまった自然発生の記念日のようだ。少なくとも、2月9日の「肉の日」を管理している団体等はない様子。どこかの企業がはじめて、それを真似する企業がだんだん増えてきているといったところだろうか。
 


「肉の日」をさかのぼると・・・


さて、これで終わってはただの与太話なので、少しデータにあたってみた。具体的には、Google Trendsで検索量の時系列変化を確認した。
 
まず、これが2015年の「肉の日」の検索結果となる。

毎月、29日を含む週に「肉の日」の検索量が多くなり、その最大は「いい肉の日」の11月29日。その中で異質なのが2月となり、2月9日を含む週が最大となっている。2月9日 = 「肉の日」の認識はそれなりに広がっているのだろう。
 
同様に、各年の「肉の日」を検索すると、週単位の検索結果が得られる2010年までは、毎年2月9日を含む週に検索量の盛り上がりがある結果となった。2014年は盛り上がりが小さく、2013年は盛り上がりが大きいなどの動きはあるものの、ここ数年は一定の注目を集めている記念日のようだ。
 
次に、各年2月8日〜10日の期間指定で「肉の日」を検索してみたところ、2月9日 = 肉の日を示す検索結果は種々雑多。これは情報が煩雑で滅多なことは言えないが、さかのぼっていくと、しっかり2月9日 = 「肉の日」を打ち出しているものとして2010年の牛角のキャンペーンが出てくる(参考:牛角、カルビが1皿無料になる『カルビ券』を全国一斉に100万皿分配布へ|GIGAZINE)。それより前は、個人で2月9日 ⇒ 肉の連想をしているもの(出どころが不明の伝聞情報を含む)がほとんどなので、案外このあたりが2月9日 = 「肉の日」の起源なのかも知れない。
 


マーケティング的な手垢のなさが新鮮!


この記念日のおもしろいのは、上にも書いた通り自然発生と考えられるところだ。そのぶん足並みは揃わないが、最近の他の記念日と違って仕掛けが少ない感じは好感が持てる人も多いだろう。マーケティング的な手垢(?)が付いてない記念日は、ある意味で新鮮。おかしな言い方になるが、マーケティング的な手垢がついてないことが、マーケティングに使う材料として魅力になる。このまま順調に育てば、意外な展開が生まれておもしろいことも起きそうだ。生温く見守っていきたい。

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