新幹線から切符がなくなる日


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1390文字)


以前、リニア新幹線に切符は必要?という記事を書いたことがある。極めてシンプルな中間駅に対する「切符売り場は駅になければいけないのでは」という発言を受け、「未来の乗り物に切符は不要」という指摘をしたものだ。切符はその鉄道に乗る権利をあらわす手段にすぎないので、電子的な代替手段に取って代わられる可能性が高いと考えた。
 
先日のニュースによれば、リニア新幹線を待たずとも、この未来は近付きつつあるようだ(参考:東海道・山陽新幹線でチケットレス ICカードで乗車可|朝日新聞)。早ければ来年夏にも、東海道・山陽新幹線でチケットレスが実現されるというのだから、未来はもうそこまで来ている。どうせなら、更なる進化に期待したいものだ。
 

 


Suicaで新幹線に乗れる!


この新しいチケットレスシステムは、既存の交通系ICカードを活用したサービス。専用サイトに、Suica等のカード番号とクレジットカード情報を登録することで利用が可能になるという。ネット上で指定席を予約・決済すると、指定席購入の情報がICカードに追加され、この購入情報があることで改札を通過できる。つまり、Suicaで新幹線に乗れるようになるわけだ
 
今までは、ネットで指定席を予約しても、駅でチケットを発券することが必要だった。鉄道の利用に切符が必要なのは当たり前といえば当たり前だが、予約はネット、発券は券売機という中途半端な電子化に馬鹿馬鹿しさを感じた人も多いだろう。今回のシステムでこの一手間が解消されるというのだから、かなり便利になること間違いなし。ビジネスマン中心になるかも知れないが、一気にチケットレス利用が広まるように思う。
 


次は改札撤廃?後から請求??


更に前進するなら、次は改札の撤廃だろうか。以前の記事でも少し触れたが、既に韓国の高速鉄道では実現済みのシステムだ。利用者の負担を少しでも減らそうとするなら、無い話ではないように思う。これまで発生していた作業を取り除き、意識せずに使えるようにするのは電子化の得意分野のはず。新幹線の専用改札がなくなれば、それはそれで大きな進歩と言えるだろう。
 
欲張って考えるのなら、鉄道は切符なしで自由に利用できるようにして、後から請求が来るのが理想だ。要は、電気料金や電話料金のような請求方法。事前に乗る権利を買うことなく鉄道を使えるようになれば、利用促進にも役立つように思う。
 


「切符って何?」という子供が出てくる未来も悪くない!?


今どきの子供は、ダイヤル式の公衆電話が使えず、カセット式のウォークマンを見せられて「巻き戻し」の意味を理解するという。鉄道についても同様のことは起きていると考えられ、「切符をきる」という表現がわからない子供は既に多いだろう。
 
無理に切符を無くす必要はないが、それで便利になるのなら古いものにこだわる必要はない。近い将来、「切符って何?」という子供が出てくるなら、そんな未来も悪くないように思う。鉄道システムの更なる進化に期待したいところだ。

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