浜松市にも教えたい(?)家計調査の使い方


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1789文字)


毎年恒例となっている餃子購入額ランキング。昨年(2015年)も浜松市(4,646円)が日本一となり、宇都宮市(3,981円)は2位という結果になった。浜松市が、2015年1月から12月までの家計調査の結果を独自に集計したものだが、当初の発表ではここに間違いがあったという。本来は3位になるはずの宮崎市について間違ってシューマイのデータを使い、最下位の52位にランキングしてしまったのだ(参考:浜松市、ギョーザ購入額調査で集計ミス 「シューマイの額を使ってしまった」 宮崎市、最下位から3位に浮上|産経ニュース)。
 
実は、家計調査の2015年分の年間集計は本日(2月16日)14時30分に公開の予定。これに先んじて吉報を発表しようとして、集計ミスをしたのだろう。人が行なう作業にミスは付きものとは言え、ちょっと締まらないことになってしまった。
 
さて、終わったことは仕方ないとして、来年も同じミスをしないためにとっておきの方法がある。家計調査には、万人向けに用意されている集計結果表以外に、各人がカスタマイズして集計できるシステムがあるのだ。浜松市の担当者の方にも、そのほか大勢の方々にも、この集計システムの活用をオススメしたい。
 

 


カスタマイズ集計は「DB」から


では、この集計システムについて、餃子を例に説明しよう。まず、家計調査のページを開き、調査の結果 ⇒ 統計表一覧 ⇒ 家計収支編とクリックしていく。更に、このページで「4.詳細結果表」の「二人以上の世帯(平成12年から掲載)」にある*月を選び、出てきたページで最新の2015年12月を選択する。ここまでで既にややこしいが、ただの画面遷移なので粛々とたどればいい。
 
さて、ここで呼び出した画面にポイントがある。

家計調査1

提供されるデータの形式として、Excel、CSV、PDFに加えて、「DB」というものがあるのだ。Excelで提供されているのが主に集計結果のデータなのに対し、「DB」はカスタマイズ集計を行なうことができる機能。今回のテーマである餃子のデータ比較なら、4-1 都道府県庁所在市別の「DB」マークを押すことで呼び出せる。
 


項番1/5〜5/5の内容を「選択」すれば・・・


次に出てくる画面がこれ。

家計調査2

多くの人が拒絶感をもつこと間違いなしの画面だが、実際にはそこまで難しくないのでお付き合いいただきたい。
 
ここで必要な作業は項番1/5〜5/5の内容を「選択」すること。事項名の意味がわからないからといって飛ばすことなく、一つ一つ指定して行くことになる。まず、1/5の「表章項目」については、これから集計するべき「金額」を選択。2/5の「品目分類(27年改定)」では集計したい品目を選ぶので、今回で言えば、「371 ぎょうざ」となる。同様に、3/5の「世帯区分」は「二人以上の世帯(2000年〜)」、4/5の「地域区分」は全国 + 52都市、5/5の「時間軸(月次)」は2015年1月〜12月を選択する。これで、集計対象とする項目の指定が終わったわけだ。
 
後は表の行と列を決めるだけ。「表章項目」の表示位置がなぜか「欄外」となっているが、このままで表の中に入るデータとなるので放置。今回は、「地域区分」を「列1」に、「時間軸(月次)」を「行1」にしてみた。
 
これで「統計表表示」を押せば、次のような結果を得ることができる。

家計調査3

思った通りの表ができたら、このデータをダウンロードして1年分の小計を付け加えればいいわけだ。当然ながら、記事中にある金額と一致する。
 


覚えていて損のないノウハウ


家計調査のDB機能は、お世辞にも使いやすいとは言い難い。しかしこれを使うと、さまざまな集計ができるようになり、Excel等で作業するよりミスが生まれにくくなる。また、今回は家計調査を紹介したが、他の統計データも含めた統一のシステム。データを扱うなら、覚えていて損のないノウハウだ。ぜひ、トライしてみて欲しい。

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