スマートフォンで地震を観測!?


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1280文字)

あまりの便利さで、「スマホ中毒」さえ生み出すスマートフォン。その万能さは誰もが承知のことだが、スマートフォンで地震の観測ができると言ったら驚く人も多いだろう。ところが、地震観測を可能にするMyShakeという取り組みは、既にカリフォルニア大学バークレー校ではじまっている(参考:スマホを全世界地震探知・通知ネットワークとして使うアプリ「MyShake」|GIGAZINE)。
 
もちろん、1台のスマホで観測できるのは、その場所での「揺れ」だけ。いろいろな場所で観測された「揺れ」を多数集めることで、地震の規模、震源などを推定するわけだ。多数参加のネットワークをフル活用した極めてインターネットらしい取り組みであり、今後に期待したい。
 

観測

credit: Engel62 via pixabay

 


今までにはない巨大な地震計網を構築?


言うまでもなく、最近のスマートフォンにはいくつものセンサーが搭載されている。GPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧計など。当然ながら、元々はスマホの機能を最大限活用するためのものなのだろうが、アプリからアクセス可能なセンサーについては、いろいろな使い方ができる。
 
MyShakeは、加速度センサーを使って「揺れ」を測定しているとのこと。持ち歩きによる揺れと地震による揺れを弁別できるかはわからないが、一定比率のスマホはどこかに置かれた状態になっているので、アプリをインストールしたスマートフォンの数が増えれば推定には事足りるのだろう。このアプリが普及すれば、今までにはなかったような巨大な地震計網ができることになる。
 
このプロジェクト成功のポイントは、アプリをインストールした人への対価だろう。現時点での対価は、①最近および過去の地震情報がわかること、②実際にどんな揺れだったか加速度センサーの動きで見られること、③地震への安全対策のテキストを読めることの3つ。地震が多い日本ならまだしも、そうでない地域で響くにはやや弱い印象を受ける。この部分の充実が図れれば、広い層への浸透もあり得るように思う。
 


ひとつひとつの小さなデータが多数集まると・・・


スマートフォンが増えるということは、世界中を移動する高機能センサーが増えるということだ。気圧計を使えば気象の予測に役立つだろうし、GPSを使えば観光地等の混雑度もわかるだろう。個々のセンサーの観測精度は低くても、その数が増えれば正しい値の推測も可能なはずだ。つまり、「数の力」が価値をつくり出すということ。MyShakeはまさにこの数の力をうまく活用したシステムと言えよう。
 
ひとつひとつの小さなデータが多数集まることで、個々を足し上げた以上の相乗効果を生み出すのはインターネットの素晴らしい部分。MyShakeのような、数の力を使った技術の発展に期待したいところだ。

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