女性のプログラマーは優秀なのか


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1558文字)


広義に考えるなら、プログラマーとは「コンピュータのプログラムをつくる人」のことだ。この定義では、職業としての各種プログラマーだけでなく、趣味で書いている人、学校で習っている人などもプログラマーとなる。IT産業の拡大により近年急増しているイメージのプログラマーだが、プロ/アマを問わなければその裾野は更に広がるだろう。
 
当然、老若男女さまざまなプログラマーがいる。しかし、プログラマーと聞いて男性を連想する人は未だに多いだろう。コンピュータが限られた人たちの趣味だったころの名残りだろうか。自分の場合で言えば、女性のプログラマーがたくさんいることを知っていても、第一感で思い浮かぶのは男性だったりする。
 
これらの先入観も手伝ってか、プログラマーは男性向きの仕事というイメージがある。しかし、最近の研究では、プログラマーは女性の方が優秀らしい。
 

プログラマー

credit: Glafuski via pixabay

 


性別がわからない場合、女性 > 男性


女性プログラマーの方が優秀という見解は、ノースカロライナ州立大とカリフォルニア・ポリテクニック州立大学の研究によるものだ(プログラマーは女性の方が優秀?、性別が評価妨げ 米調査|CNN.co.jp)。
 
ソフトウエア開発のためのプログラム管理サービス・GitHub上でのコード評価を比較した。結果としては、プログラマーの性別がわからない場合は、女性のコードの方が評価が高かったという。一方、性別がわかるものについては女性のコードの評価は低くなるという。女性プログラマーへの偏見を指摘する結果となっている。
 


女性の方がプログラマに向いている?


性別が記載されていないコードの評価が女性 > 男性なら女性の方がプログラマーとして優秀そうだが、実はそこまでは言い切れない。これは実験環境ではなく、実際のサイトでの評価。サイトに性別を記載する女性と記載しない女性で、いろいろな面に差がある可能性が残るからだ。例えば、腕に自信がある女性プログラマーは、偏見から逃れるために性別を隠すかも知れない。
 
また、女性プログラマーの方が男性プログラマーより優秀だとしても、女性の方がプログラマーに向いているという話にもならない。男女でプログラマーになる比率が違うと考えられるからだ。仮に、女性の5%がプログラマーになり、男性の10%がプログラマーになるのなら、女性の方が優秀でもそれは少数精鋭だからかも知れない。この場合、プログラマーが女性向きの職業とはならないだろう。
 
男性プログラマーにも女性プログラマーにも、優秀な人とそうでない人がいる。今回紹介した研究から学ぶべきは、この極めて当たり前のことに尽きるように思う。「男性だから」、「女性だから」と考えることがそもそも間違い。評価は、偏見を捨てて個人単位およびコード単位で行なえばいいということだ。
 


偏見をビジネスに!


偏見を正すことは大切だし、それを目指すのは良いことだ。しかし、偏見がちょっとやそっとでなくならないのも間違いない。それならば、偏見を逆手に取って価値につなげるのがビジネスというものだ。
 
世間に「女性はプログラムが苦手」という偏見があるなら、優秀な女性プログラマーの価値は実際以上に高く評価されることになる。それがクライアントへのアピールになるかは状況次第だとしても、この偏見をうまく活用することは可能だろう。今回の研究成果を、このような視点で見るのもおもしろいと思うが、いかがだろうか。

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