ザッカーバーグが考えるTwitterの立て直し方


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1616文字)


ソーシャルメディアは栄枯盛衰が激しい。満つれば欠くるを地で行くように、各サービスが繁栄、衰退を繰り返している。ただいま絶好調のFacebookやLINEでさえ、一寸先に闇が待っていもおかしくないのがソーシャルメディアの世界だろう。
 
現在、まさにその闇につかまっているのがTwitterだ。アクティブユーザー数の伸びが市場の期待に応えられず、株価は上場来安値を更新中。日本でだけ「異常な人気」があるので気付きにくいが、共同創業者のジャック・ドーシーがCEOに復帰してもなお、Twitterの苦戦は続いている。
 
さて、そのような状況の中、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOに、

 あなたがTwitterのCEOだったら、今の状況をどう解決しますか?

と質問をする強者があらわれた(参考:FacebookのザッカーバーグCEO、「TwitterのCEOだったらどうする?」に答える|ITmedia ニュース)。ザッカーバーグが不定期に実施しているユーザーとのミーティングでのこと。苦笑しながら答えたというザッカーバーグの回答には、多くのビジネスに役立つヒントがありそうだ。
 

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オプション機能で魅力アップ!


「あなたがTwitterのCEOだったら…」に対するザッカーバーグの回答は、2012年に買収したInstagramで行なったことの説明だった。具体的には、スポーツ選手やセレブなどに向けた「リアルな現在をシェアするツール」についての解説。更に、Facebookの新機能「ライブ動画」についても説明したという。
 
これら2つの取り組みの共通点は、ユーザーのニーズに対応した「オプション機能」であることだろう。サービスの根本は変えずにプラスアルファ部分を拡張して魅力をアップする取り組み。それも、自分たちができることをプロダクトアウトするのではなく、ターゲットを考えたマーケットインの機能開発だ。ここは自分の解釈になるが、極めて王道の立て直し方を示したように思われる。
 
ビジネスが不調になったとき、放っておけば悪くなるだけ。何か手を打つことになるが、その方法はいろいろある。例えば、

①商品の基本機能を変更する
②商品に新しいオプション機能を追加する
③商品の機能は変えずに、広告等で宣伝する

などだろうか。このどれが立て直しに有効かは状況次第となるが、ザッカーバーグの提案は②のオプション機能と解釈することができる。
 


ビジネスはトライアル・アンド・エラー


ザッカーバーグのこのTwitterに対するアドバイスは、概ね正しいように思われる。基本機能を変えてしまっては、Twitterの良さがなくなってしまうし、宣伝云々でどうにかなるような状態ではないからだ。もちろん、すべてを検討するのが現実のビジネスだが、②のオプション機能追加に注力するのは正しい選択だろう。
 
オプション機能追加は①の基本機能変更に較べて、トライアル・アンド・エラーが容易。オプション機能ならば、うまく行かなければ途中でやめればいいからだ。試すためにはコストもかかるものの、ビジネスの基本を変えるの違ってその金額は控えめとなる。
 
そして、ここで大切なのは、エラーを認めること。トライアル・アンド・エラーをしているのに、実績を重視するために失敗を認めない人がいるが、それではことの本質を失ってしまう。既に使ったものはサンクコストと考えて、ダメなオプション機能は捨てる覚悟で望む必要があるのだ。
 
この取り組み方は、他のビジネスでも同様のこと。ポイントはどのオプション機能が有効かの見極めを厳密に行なうこととなる。もちろん、これらは言うは易く行なうは難し。しかしそれでも、オプション機能を重視するザッカーバーグの提案には学ぶところがあるように思われる。

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