キラキラ企業名で失敗しない方法


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民主党と維新の党が合流してできる新党の名称がそろそろ決まりそうだ。党名候補は、立憲民主党、民進党の2つ。「両党は12、13両日に世論調査を実施し、14日に支持が多かった方の党名の採用を発表する」という。
 
当初の報道にあった
 ●世論調査の結果を参考に話し合いで決定
ではなく、
 ●支持が多かった方の党名の採用
なら、かなりオープンな選考方法と言えるだろう(参考:「立憲民主党」か「民進党」か…世論調査開始へ|読売新聞)。
 
党名選考の過程でおもしろいのが、維新の党・江田憲司前代表の「キラキラ党名」発言。

『みんなの党』や『結いの党』のような“キラキラネーム”ではなく、政治理念や政治信条を化体した本格的な名前にしていかなければならない。

(参考:「新党名は“キラキラネーム”じゃダメ」 維新の江田憲司前代表|産経ニュース

と述べたというのだ。政党名にもキラキラネームがあるという着眼点はなかなか鋭い。具体名を挙げたのは感心しないが、納得できるところはあるように思う。
 
さて、キラキラ人名、キラキラ党名に負けず劣らずあるのが「キラキラ企業名」だ。差し障りがあるといけないので例を出すのは控えるが、誰もがキラキラ企業名と聞いて思い付く企業の1つや2つはあるだろう。一部の人は、何かネーミングをするとなると、自然とキラキラさせたくなるらしい。今回は、このキラキラ企業名でやらかさないため、未然に防止する方法を考えてみる。
 

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credit: Ramdlon via pixabay

 


キラキラ企業名の特徴は・・・


難しいのは、何をもってキラキラ企業名とするかだろう。定義するのは難しそうなので、「キラキラ」に当てはまると思われる特徴をいくつか上げてみる。
 
 読めない 
キラキラ人名に通じるような、無理ある当て字が含まれている企業名がある。大手企業ではほとんど見かけないが、新興企業や店舗名などには案外あるように思う。要は、「来夢来人(らいむらいと)」、「多恋人(たれんと)」の類だ。
 
 意味がわからない 
英語などの外国語を使った企業名で、その意味するところがわからないものも多い。そもそも聞き慣れない単語を使っていたり、和製英語(自製英語?)で意味不明だったりする。「ブリヂストン(石橋の英語化)」のように有名になるのは、なかなか難しい。
 
 事業内容と関係ない 
漠然とした思いなどを企業名にして、何をしている会社かがまったくわからないものもある。もちろん、直接的でない名付けもネーミング方法としてはあるのだが、「株式会社夢」とか、「熱き心株式会社」とかとなると、「何屋さん?」と聞きたくなる。
 
 無駄に長い 
反対に、事業内容を説明しようとした無駄に長い企業名もたまに見かける。企業名の中に助詞や助動詞が複数含まれていたり、動詞が入っていたりするパターンだ。そこがおもしろいと思ったネーミングなのだろうが、共感できるものは少ない。文字数制限などでいろいろ不便そうだ。
 
これらが、自分が考える「キラキラ」の特徴となる。当然、程度の問題だし、異論もあるだろうが、「そうそう」と思っていただける方も多いだろう。キラキラ人名同様、明確なライン引きは難しいものの、多くの人が「ちょっと違うのでは?」と思うような名称が、キラキラ企業名ということになる。
 


キラキラ企業名は悪いのか?


このようなキラキラ企業名については、「個性があっていい」、「そんなこと言い出すからから似たように企業名ばかりになる」という反論もあろう。確かに、他の企業と「ちょっと違う」ことが悪いとは限らない。これも、差別化と言えば差別化だ。ネーミングという作業の性質上、ある程度の突飛さ、奇抜さは付きものでもある。
 
ただし、キラキラ企業名と思われることに得がないのも確か。他人が持つ印象がキラキラ人名と同様なら、マイナスイメージのほうが大きくなるだろう。要は、悪目立ちだ。取り引きがはじまってしまえば企業名など関係ないが、取り引きのきっかけとなる最初のハードルは上がってもおかしくない。
 
そして、キラキラ企業名で一番感じるのは、顧客視点が欠如していること。経営者の思いから付けた名前だとしても、それを見聞きする人のことを考えていない印象を受けるのだ。このことが企業名から無意識に伝われば、マイナスに作用し兼ねないように思う。
 


新企業名に他者視点を!


起業するときは事業に対する思い入れが強くなっているので、ひとりよがりの名前をつけやすい。キラキラ企業名の発生源はこの思いの強さにあるように思う。
 
だからこそ、キラキラ企業名を避ける方法は、自社の名前を聞いた他人の反応を想像することに尽きる。できれば、あまり利害の発生しない第三者に企業名の印象等を聞いてみるといいだろう。もちろん、それをそのまま受け入れる必要はなく、反応の良し悪しを参考とするのだ。民維新党の党名決定方法と較べると曖昧な部分が多いが、現実的なアプローチとしては他人の意見に耳を傾けるレベルでも充分。後から後悔しないためにも、新企業名には他者視点のチェックが必要だ。

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