テーブル拭きはお客の前で!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1424文字)


普通に生活しているだけで、日々いくつもの気づきがあるものだ。何に気づくかは、その人の興味、関心次第で変わってくる。その気づきをメモするもよし、覚えておくもよし、スルーするもよし。いずれにせよ、日常での気づきが自分の頭へのインプットとなる。恒常的にアウトプットを出すためには、たくさんの気づきを得ることが大切だろう。
 
意識し過ぎると無理に気づきをつくってしまうようになるので、自然に振る舞いながら適宜気づくのが理想的。例えば、外で食事をしていて、「これ、いいじゃん」と思ったらそれを心に留めておく。そのくらいで充分だ。
 
最近気づいたのが、あるお店のテーブルを拭くタイミング。ちょっとした工夫が、お客の気分をよくさせているように見えた。何てことのない作業に見えるテーブル拭きひとつを取っても、改善のヒントは見出だせる。
 

レストラン

credit: arno via pixabay

 


テーブルを2度拭く店


さて、そのお店で何が行なわれているかといえば、お客を席に案内する直前のテーブル拭き。お客が来店したら、まずテーブルを拭いてからその席をすすめるというサービスだ。それも、霧吹きを使ってテーブルに水分を撒いた上で、丁寧に拭き取っていく。どこに座ればいいかを指示するのにこれほどわかりやすい方法もないだろうし、何よりこのタイミングでテーブルを拭かれれば清潔なのがわかって気分がいい。
 
後から入ってくるお客への対応を見ていると、テーブルを拭くタイミングをずらしているのではなく、同じテーブルを2度拭いている様子。来客後に改めてテーブルを拭くことで、清潔さを演出しているのだろう。お店が清潔なのはもちろん大切だが、更に大切なのはお客が清潔さを感じること。ここをわかったうまいオペレーションのように思えた。
 


水を注いでまわればお客は立つ?


他の店での、ランチのときの一工夫もおもしろかった。オフィス街のランチはどこも混雑していて、できれば食べ終わったお客には早めに店を出て欲しいもの。テーブルの上の空いた皿を素早く片付けたり、待っているお客がいることをそれとなくアピールしたりする店が多いが、その店は違ったのだ。
 
やっているのは、店員が何度も水を注いでまわること。お客にサービスをしているのに、それで何となく居づらい感じになるようで、お客は一度二度と水をもらう/断るうちに自然と席を立つ。皿を片付けようと水を注ごうと追い出している(?)ことに変わりはないが、お客の受ける印象が大きく違うのは間違いないだろう。
 


気づきを楽しむ!


これらは、飲食業では常識なのかも知れないが、なかなか良い工夫に思えた。お客に実際に提供するものではなく、気分に配慮しているところが素晴らしい。お客が次にどの店に来店するかも気分次第。気持ちいい思いをさせることには、一定の効果があるはずだ。
 
こういうちょっとした工夫は、いろいろな店舗で少しずつ少しずつなされている。それに気づくかどうかはその人次第。飲食業に直接関わっていなくても、こういう気づきが何かに応用できるかも知れない。自分のアンテナを敏感にするためにも、こういう気づきを楽しむことはおもしろいように思う。

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