桜の開花が早まると・・・
彼岸に入り、今週の日曜日(3月20日)は春分の日。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、だいぶ春めいてきた。朝晩の冷え込みももう少しの辛抱。程なく、少し動いただけで汗ばむ季節がやって来る。
春は桜の季節。日本気象協会の桜の開花予想(3月16日発表)では、今年2016年の東京の開花予想日は3月21日となっており、日当たりの良い場所ではそろそろ咲きはじめてもおかしくない。ここ数日の予想気温も高いようなので、この三連休中に開花宣言となるのは間違いなさそうだ。
さて、桜の開花は春らしくて結構だが、いくぶん早過ぎるように感じるは自分だけだろうか。以前は、桜といえば3月末に咲き出して入学式ごろに五分咲きから満開というイメージ。そこで、この食い違いについてデータにあたってみた。
桜の開花日は早まっている!?
使用したのは、気象庁ホームページにあるさくらの開花日のデータ。東京のデータを抜き出して加工したところ、このようになる。
桜の開花日はバラツキが大きくて傾向を言い切りにくいが、前後2年を加えた5年移動平均で見ると少しはっきりする。これを見ると、行きつ戻りつしつつも、少しずつ桜の開花が早くなっている印象だ。
更に、満開日(1981年〜)も加えて各年代ごとの平均を取ってみると次の通り。
このデータで見ても、桜の開花、満開は早まっている感じがする。自分が持つ桜のイメージは、1980年代で止まっていたため(?)、大きなズレが生じたのだろう。桜の時期が早まっているのは薄々気づいていたが、具体的なデータで見ていないので補正できていなかったようだ。
桜のイメージは入学?卒業?
これだけ桜の開花、満開の時期が早まっているのなら、そのイメージが変わるのは当然。近ごろは卒業ソングに桜が多く使われているという話もある。桜の季節の変化は、思わぬところに影響をあたえているのかも知れない。
ビジネスで考えるなら、そこは両取りでいいだろう。人が桜に持つイメージは、そこまではっきりしてないから、卒業も入学も桜の連想で商売ができる。使えるものは、何でも有効活用するのがビジネス。お客が、違和感を覚えない/飽きない範囲で、桜のイメージを活用するのが商売というものだろう。桜の時期の変化を踏まえつつ、その上で充分使い倒すことが大切になる。
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